名称

apm — APM BIOS を制御して、その情報を表示する

書式

apm	[ -ablstzZ][ -d enable][ -e enable][ -h enable][ -r delta]

解説

apm ユーティリティは、Intel / Microsoft APM (Advanced Power Management) BIOS を制御して、ラップトップ PC の APM の現在の状態を表示します。

オプションは、次の通りです:

-a

整数値として現在の AC 回線状態を表示します。値 0、1 と 2 は、それぞれ、“off-line” (オフライン) 状態、“on-line” (オンライン) 状態または“backup power” (予備電源) 状態に対応しています。

-b

現在のバッテリ状態を反映する整数値を表示します。値 0、1、2 と 3 は、それぞれ“high” (高い) 状態、“low” (低い) 状態、“critical” (危機的) 状態“charging” (充電) 状態に対応しています。

-d enable

ブール値 enable を使用して、通常のサスペンドとは別のディスプレイのサスペンドを無効/有効にします。この機能は、Libretto 30CT と 50CT を含む、さまざまなラップトップで動作しないように思われます。

-e enable

ブール値の enable 引数に従って、コンピュータの APM 機能を有効または無効にします。

-h enable

ブール値の enable に従って、カーネルコンテキストスイッチルーチン (kernel context switch routine) の HLT 命令を有効または無効にします。これらのオプションは、ほとんどすべての APM の実装に対して必要ではありませんが、“ Idle CPU”呼び出しが CPU クロックの減速と HLT 命令の両方を実行する、いくつかの実装に対して、 -h false は、そのピーク性能を低下することからシステムを防ぐために必要です。詳細については、 apm(4) を参照してください。

-l

残りのバッテリの割合を表示します。利用者のラップトップがこの機能をサポートしていないなら、 255 が表示されます。

-r delta

ラップトップがレジュームウェイクアップタイマ (resume wakeup timer) をサポートしているなら、それを有効にします。これは、実際にラップトップをサスペンドしませんが、ラップトップがサスペンドされ、それがサスペンドからのレジュームをサポートしているなら、それは、(利用者がサスペンドしたときからでなく、このコマンドを実行したときから) delta 秒の後にレジュームされます。

-s

整数値として APM サポートの状態を表示します。値 0 と 1 は、それぞれ“disabled” (無効にされた) 状態または“enabled” (有効にされた) 状態に対応します。

-t

秒単位で推定される残りのバッテリの寿命を表示します。それが未知であるなら、-1 が表示されます。

-Z

システムをスタンバイモードに移行します。このモードは、フルパワーモードより少ない電力を使用しますが、サスペンドモードより多くの電力を使用します。いくつかのラップトップは、タイマのこの状態または Ring Indicator イベントからのレジュームをサポートしています。 apm の出力は、利用者のラップトップが何をサポートすると主張するかを伝えます。

-z

システムをサスペンドします。それは、 zzz(8) によって使用されます。

オプションが指定されないなら、 apm は、冗長モードで APM の情報と現在の状態を表示します。複数の表示オプションが与えられるなら、値は、ここに与えられた順序で 1 行に 1 つづつ表示します。

注

apmconf(8) は、 apm にマージされました、したがって apm は、その機能のすべてを置き換えました。

関連項目

apm(4), zzz(8)

作者

Tatsumi Hosokawa <hosokawa@jp.FreeBSD.org>

バグ

いくつかの APM の実装は、 apm によって必要とされるパラメータをサポートしていません。そのようなシステムでは、 apm は、未知のものとして、それらを表示します。

いくつかの APM の実装では、電源スイッチを押すか、またはカバーを閉じるようなイベントを扱うことができません。そのような実装では、システムは、 apm または zzz を使用することによってのみサスペンドされ なければなりません。