HCSECD(8) | FreeBSD System Manager's Manual | HCSECD(8) |
名称
hcsecd — Bluetooth デバイスのための制御リンクキーと PIN コード書式
hcsecd | [ -dh] -f configfile |
解説
hcsecd デーモンは、Bluetooth デバイスのためのリンクキーと PIN (暗証番号) コードを制御します。それは、生の HCI ソケットをオープンして、 Link_Key_Request, PIN_Code_Request と Link_Key_Notification HCI イベントを listen (接続を受け付け) します。いったん Link_Key_Request または PIN_Code_Request HCI イベントが受信されるなら、デーモンは適合するエントリのための設定ファイルをスキャンします。リモートデバイス BD_ADDR はキーとして使用されます。適合しているエントリが見つけられないなら、デフォルトのエントリが使用されます。デフォルトのエントリが見つけられないなら、リンクキーも PIN コードも存在しないと仮定されます。任意の与えられたエントリに対して、リンクキーは PIN コードに優先します。リンクキーが指定されなかったなら、デバイスが PIN コードからリンクキーを生成しなければなりません。エントリが見つけられて、リンクキー (または、 PIN コード) が存在しているなら、 Link_Key_Request_Reply (または PIN_Code_Request_Reply) コマンドがデバイスに送り返されます。そうでなければ、 Link_Key_Request_Negative_Reply (または PIN_Code_Request_Negative_Reply) コマンドがデバイスに送り返されます。
hcsecd デーモンは HCI Link_Key_Notification イベントも取り扱い、メモリ中に PIN コードから作成されたリンクキーをキャッシュします。再開の間にリンクキーを保存するために、 hcsecd デーモンは /var/db/hcsecd.keys リンクキーファイルにすべてのエントリのリンクキーをダンプします。存在しているなら、リンクキーファイルは、メイン設定ファイルを処理した後に hcsecd デーモンによって処理されます。リンクキーファイルは hcsecd デーモンがていねいにシャットダウンされるときはいつも、書き込まれます。 hcsecd プロセスに HUP シグナルを送ることによって、強制的に hcsecd デーモンにそのメイン設定ファイルを再読み込みさせ、リンクキーファイルをダンプすることが可能です。ユーザが手動でリンクキーファイルを変更することは予想されていません。
コマンドラインオプションは次の通りです:
- -d
- 制御端末から、デタッチしません。
- -f configfile
- 設定ファイルの名前を指定します。デフォルトは /etc/bluetooth/hcsecd.conf です。
- -h
- 使用法メッセージを表示して、終了します。
関連ファイル
- /etc/bluetooth/hcsecd.conf
- /var/db/hcsecd.keys
- /var/run/hcsecd.pid
作者
<m_evmenkin@yahoo.com>バグ
現在、ローカルデバイスが要求を受け取ったかに基づくリンクキーか PIN コードを選択する方法はありません。すべてはリモートデバイス BD_ADDR に基づいています。また、リンクキーと PIN コードを取得する外部のヘルパのためのインタフェースを実装するかもしれません。November 16, 2002 | FreeBSD |