GROWFS(8) |
FreeBSD System Manager's Manual |
GROWFS(8) |
名称
growfs —
既存の UFS ファイルシステムを拡張する
書式
growfs |
[ -Ny][ -s size] special | filesystem |
解説
growfs ユーティリティは、UFS ファイルシステムを拡張することを可能にします。
growfs を実行する前に、ファイルシステムを含んでいるパーティションまたはスライスは、
gpart(8) を使用して拡張されなければなりません。ボリュームを使用しているなら、
gvinum(8) を使用することによって、それらを拡張しなければなりません。
growfs ユーティリティは、指定された特殊ファイルのファイルシステムのサイズを拡張します。次のオプションが利用可能です:
-
-N
-
“テストモード”。実際にファイルシステムを拡張せずに、新しいファイルシステムのパラメータを印刷 (表示) します。
-
-y
-
“エキスパートモード”。通常、
growfs は、以前にデータのバックアップを取ったかを問い合わせ、
special が現在マウントされているかどうか、または指定されたファイルシステムでアクティブなスナップショットがあるかどうかのいくつかのテストを行います。これは、抑制されます。それで、高度の注意を払って、このオプションを使用してください!
-
-s
size
-
セクタ単位で拡張した後に、ファイルシステムの
size (サイズ) を決定します。
size は、それぞれ、バイト、キロバイト、メガバイト、ギガバイトとテラバイトを意味する、
b,
k,
m,
g または
t の接尾辞がなければ、512 バイトのセクタの数です。この値は、
special で指定された生 (raw) のパーティションのサイズをデフォルトとします (言いかえれば、
growfs は、ファイルシステムをすべてのパーティションのサイズまで拡張します)。
使用例
growfs -s 2G /dev/ada0p1
は、 /dev/ada0p1 に十分な領域があるなら、 2GB まで /dev/ada0p1 を拡張します。
歴史
growfs ユーティリティは、
FreeBSD 4.4 ではじめて登場しました。マウントされたファイルシステムのサイズ変更する能力は、
FreeBSD 10.0 で追加されました。
作者
Christoph Herrmann <chm@FreeBSD.org>
Thomas-Henning von Kamptz <tomsoft@FreeBSD.org>
The GROWFS team <growfs@Tomsoft.COM>
Edward Tomasz Napierala <trasz@FreeBSD.org>
警告
読み込み書き込みでマウントされたファイルシステムを拡張するとき、そのファイルシステムへのあらゆる書き込みは、拡張が終了されるまで、一時的にサスペンドされます。
バグ
通常は、
growfs は、ディスクにシリンダグループの要約を書き込み、より多くの更新を行うために、後でそれを再び読み込みます。この読み込み操作は、
-N を使用するとき、予期しないデータをもたらします。したがって、この部分は、実際にシミュレートすることができず、テストモードでスキップされます。