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GRAID3(8)
GRAID3(8) FreeBSD System Manager's Manual GRAID3(8)

名称

graid3RAID3 デバイスのための制御ユーティリティ

書式

graid3 label [ -Fhnrvw][ -s blocksize] name prov prov prov ...

graid3 clear [ -v] prov ...

graid3 configure [ -adfFhnrRvwW] name

graid3 rebuild [ -v] name prov

graid3 insert [ -hv][ -n number] name prov

graid3 remove [ -v] -n number name

graid3 stop [ -fv] name ...

graid3 list

graid3 status

graid3 load

graid3 unload

解説

graid3 ユーティリティは、RAID3 配列設定のために使用されます。デバイスが作成された後に、すべてのコンポーネントは、自動的に検出されて、設定されます。失敗の検出、古をコンポーネントの検出、古したコンポーネントの再構築など、のような全ての操作もまた自動的に行われます。 graid3 ユーティリティは、すべての必要な情報を格納するために、ディスク上のメタデータ (プロバイダの最後のセクタ) を使用します。

graid3 への最初の引数は、実行される動作を示します:

label
RAID3 デバイスを作成します。最後に与えられたコンポーネントは、パリティデータを含みますが、一方他のすべては、通常のデータを含みます。コンポーネントの数は、3、5、9、17 など (2^n + 1) に等しくなければなりません。

追加オプションは、次を含みます:

-F
電源故障またはシステムクラッシュの後に同期しません。デバイスは、一貫した状態にあると仮定します。
-h
メタデータの決め打ちされたプロバイダの名前。
-n
古をコンポーネントの自動同期化をオフにします。
-r
ラウンドロビン方法での読み込みにパリティコンポーネントを使用します。このオプションなしで、パリティコンポーネントは、デバイスが完了状態にあるとき、読み込み操作ですべて使用されません。このオプションで、指定されたランダム I/O 読み込み操作は、さらに 40% 速くなりますが、シーケンシャル読み込みはより遅くなります。また、 -w オプションが指定されるなら、このオプションを使用することはできません。
-s
手動で配列ブロックサイズを指定します。ブロックサイズは、すべての構成要素のセクタサイズと指定された値の最小公倍数と等しく設定されます。ブロックサイズの倍数と通常のデータ構成要素の数として計算された配列セクタサイズに注意してください。大きな値は、セクタサイズの倍数でなければならないすべての I/O 要求として、性能と互換性を減少させるかもしれません。
-w
検証読み込み機能を使用します。完了状態でデバイスから読み込むとき、また、パリティコンポーネントからデータを読み込み、パリティデータと排他的論理和 (XOR) された通常のデータを比較することによって、データを検証します。検証が失敗するなら、 EIO エラーが返され、 kern.geom.raid3.stat.parity_mismatch sysctl の値は、増加されます。 -r オプションが指定されるなら、このオプションを使用することはできません。
clear
与えられたプロバイダでメタデータをクリアします。
configure
与えられたデバイスを設定します。

追加オプションは、次を含んでいます:

-a
古をコンポーネントの自動同期化をオンにします。
-d
メタデータのプロバイダ名前を決め打ちしません。
-f
電源故障またはシステムクラッシュの後にデバイスを同期します。
-F
電源故障またはシステムクラッシュの後に同期しません。デバイスは、一貫した状態にあると仮定します。
-h
メタデータのプロバイダ名前を決め打ちします。
-n
古をコンポーネントの自動同期化をオフにします。
-r
ラウンドロビン読み込みをオンにします。
-R
ラウンドロビン読み込みをオフにします。
-w
検証読み込みをオンにします。
-W
検証読み込みをオフにします。
rebuild
強制的に与えられたコンポーネントを再構築します。自動同期化が与えられたデバイスのためにオフにされないなら、このコマンドは、不要のはずです。
insert
1 つのコンポーネントの 1 つが以前に remove コマンドで削除されているなら、または、そのコンポーネントが不足し、再び接続されないなら、既存の配列に与えられたコンポーネントを追加します。数値が与えられないなら、新しいコンポーネントは、不足したコンポーネントの代わりに追加されます。

追加オプションは、次を含みます:

-h
メタデータのプロバイダ名前を決め打ちします。
remove
与えられた配列から与えられたコンポーネントを削除し、それに関するメタデータをクリアします。
stop
与えられた配列を停止します。

追加オプションは、次を含みます:

-f
それがオープンされても、与えられた配列を停止します。
list
geom(8) 参照。
status
geom(8) 参照。
load
geom(8) 参照。
unload
geom(8) 参照。

追加オプションは、次を含みます:

-v
より冗長にします。

終了ステータス

終了ステータスは、成功すれば 0、コマンドが失敗するなら 1 です。

使用例

(ラウンドロビン読み込み機能がある) RAID3 配列をセットアップするために、 3 個のディスクを使用します。ファイルシステムを作成し、それをマウントし、次に、それをアンマウントし、そして、デバイスを停止します:

graid3 label -v -r data da0 da1 da2 
newfs /dev/raid3/data 
mount /dev/raid3/data /mnt 
... 
umount /mnt 
graid3 stop data 
graid3 unload

RAID3 配列を作成しますが、自動同期化機能を使用しません。パリティコンポーネントを再構築します:

graid3 label -n data da0 da1 da2 
graid3 rebuild data da2

1 個のデータディスクを新しいものに置き換えます:

graid3 remove -n 0 data 
graid3 insert -n 0 data da5

歴史

graid3 ユーティリティは、 FreeBSD 5.3 で登場しました。

作者

Pawel Jakub Dawidek <pjd@FreeBSD.org>

バグ

実装の説明があるセクションがあるべきです。

sysctl kern.geom.raid3.* のための文書が不足してます。

January 15, 2012 FreeBSD