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FREEBSD-UPDATE(8)
FREEBSD-UPDATE(8) FreeBSD System Manager's Manual FREEBSD-UPDATE(8)

名称

freebsd-updateFreeBSD のバイナリ更新を取得してインストールする

書式

freebsd-update [ -b basedir][ -d workdir][ -f conffile][ -k KEY][ -r newrelease][ -s server][ -t address] command ...

解説

freebsd-update ツールは、FreeBSD ベースシステムへのバイナリ更新を取得し、インストールし、そしてロールバック (巻き返し) するために使用されます。それらが使用される FreeBSD リリースとアーキテクチャに対して構築されている場合にだけ、アップデートが利用可能であることに注意してください。特に、 FreeBSD Security Team は、 FreeBSD Release Engineering Team によって、例えば、 FreeBSD 6.3-STABLE または FreeBSD 9.0-CURRENT ではなく、 FreeBSD 7.3-RELEASE と FreeBSD 8.0-RELEASE など、バイナリ形式で出荷されたリリースのためのアップデートを行うだけです。

オプション

次のオプションがサポートされています:
-b basedir
basedir にマウントされたシステムで操作します。 (デフォルト: / または設定ファイルで与えられる。)
-d workdir
workdir に作業ファイルを格納します。 (デフォルト: /var/db/freebsd-update/ または設定ファイルで与えられる。)
-f conffile
conffile から設定オプションを読み込みます。 (デフォルト: /etc/freebsd-update.conf)
-k KEY
KEY の SHA256 での RSA 鍵を信用します。 (デフォルト: 設定ファイルから値を読み込みます。)
-r newrelease
freebsd-update がアップグレードするべきである新しいリリースを指定します (アップグレードコマンド専用)。
-s server
指定されたサーバまたはサーバプールからファイルを取得します。 (デフォルト: 設定ファイルから値を読み込みます。)
-t address
cron コマンドの出力があるなら、 address にメールします。 (デフォルト: root または設定ファイルで与えられる。)

コマンド

command は、次のいずれかの 1 つを指定できます:
fetch
現在インストールされた世界 (world) と設定オプションセットに基づいて、すべての利用可能なバイナリ更新を取得します。
cron
1 から 3600 秒の間のランダムな時間スリープした後、 fetch コマンドが使用されるかのように更新をダウンロードします。更新がダウンロードされるなら、(root または -t オプションか、または設定ファイルに指定されなら、その異なったアドレスに) 電子メールが送られます。名前が示すように、このコマンドは、 cron(8) から実行するように設計されています。ランダムな遅延は、多くのマシンが、同時に更新を取得することを試みるという可能性を最小にするたために役立ちます。
upgrade
新しいリリースにアップグレードするために必要なファイルを取得します。このコマンドを使用する前に、アップグレードするために必要な特別のステップがある場合に新しいリリースのための発表とリリースノートを必ず読んでください。このコマンドは、 FreeBSD 基本システムのどのような構成要素がインストールされるかによって、 workdir で最大 500MB の空間を必要とするかもしれないことに注意してください。
install
最も最近取得された更新またはアップグレードをインストールします。
rollback
最も最近インストールされた更新をアンインストールします。
IDS
インストールされたリリースの "既知の効用"インデックスに対してシステムを比較します。

TIPS

  • 利用者の時計がローカル時間に設定されるなら、/etc/crontab に次の行

    0 3 * * * root /usr/sbin/freebsd-update cron

    を追加することで毎晩更新をチェックします。利用者の時間が UTC に設定されるなら、更新を提供する (複数の) サーバで一様でない負荷を過度に強要することを避けるために、午前 3 時以外のランダムな時間を選んでください。

  • その名前にもかかわらず、システムが、改ざんされているなら、正しく動作すると信じることができないで、"侵入検知システム"としてを freebsd-update IDS を、信頼するべきではありません。侵入検出の目的のためにこのコマンドを使用するつもりであるなら、安定したディスク (例えば、CD) からブートすることを確認してください。

関連ファイル

/etc/freebsd-update.conf
freebsd-update 設定ファイルのデフォルトの場所。
/var/db/freebsd-update/
freebsd-update が一時ファイルとダウンロードされた更新を格納するデフォルトの場所。

関連項目

freebsd-update.conf(5)

作者

Colin Percival <cperciva@FreeBSD.org>
July 14, 2010 FreeBSD