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ETHERSWITCHCFG(8)
ETHERSWITCHCFG(8) FreeBSD System Manager's Manual ETHERSWITCHCFG(8)

名称

etherswitchcfg組み込みのイーサネットスイッチを設定する

書式

etherswitchcfg [ -f control file] info

etherswitchcfg [ -f control file] config command parameter

etherswitchcfg [ -f control file] phy phy.register[=value]

etherswitchcfg [ -f control file] port%d [flags] command parameter

etherswitchcfg [ -f control file] reg register[=value]

etherswitchcfg [ -f control file] vlangroup%d command parameter

解説

etherswitchcfg ユーティリティは、システムに組み込まれたイーサネットスイッチを設定するために使用されます。 etherswitchcfg は、次の多くのオプションを受け付けます:
-f control file
設定されるスイッチを表わす etherswitch(4) 制御ファイルを指定します。そのデフォルトは、 /dev/etherswitch0 です。
-m
また、ポート情報を報告するとき、そのポートに対する利用可能なメディアオプションをリストします。
-v
より冗長な出力を生成します。このフラグなしで、不活性または空の設定オプションを表わす行は、省略されます。

config

config コマンドは、グローバルなスイッチ設定パラメータへのアクセスを提供しています。次のコマンドをサポートしています:
vlan_mode mode
(ハードウェアに依存する) スイッチ VLAN モードを設定します。

phy

phy コマンドは、スイッチコントローラにアタッチするか、または統合する、 PHY の登録へのアクセスを提供します。 PHY 登録は、phy.register として指定されます、ここで phy は、通常のポート番号で、 register は、レジスタ番号です。 strtol(3) によって解釈される形式のいずれかで、10 進数、8 進数または 16 進数として、その両方を指定することができます。レジスタ値を設定するためには、形式 instance.register=value を使用します。

port

port コマンドは、スイッチのポートのうちの 1 つを選択します。それは、次のコマンドをサポートします:
pvid number
タグを付けられていない着信フレームを処理するために使用されるデフォルトのポート VID を設定します。
media mediaspec
ポートのために設定される物理的なメディア設定を指定します。
mediaopt mediaoption
ポートのためのメディアオプションのリストを指定します。 mediamediaopt に関する詳細については、 ifconfig(8) を参照してください。
また、次のフラグをサポートしています (すべてのフラグがすべてのスイッチドライバによってサポートされていないことに注意してください):
addtag
VLAN タグをポートによって送信された各パケットに追加します。
-addtag
追加された VLAN タグオプションを無効にします。
striptag
ポートによって送信されたパケットから VLAN タグを取り除きます。
-striptag
取り除かれた VLAN タグオプションを無効にします。
firstlock
このオプションは、最初の MAC アドレスでスイッチポートのロックを行うように思われます。その後、通常、異なる MAC アドレスを学習するためにスイッチをリセットする必要があります。
-firstlock
最初のロックオプションを無効にします。ときどき、実際にこのオプションを無効にするためにスイッチをリセットする必要があることに注意してください。
dropuntagged
VLAN タグのないパケットを落とします。
-dropuntagged
落されたタグのないパケットオプションを無効にします。
doubletag
ポートのための QinQ を有効にします。
-doubletag
ポートのための QinQ を無効にします。
ingress
ポートで進入 (ingress) フィルタを有効にします。
-ingress
進入フィルタを無効にします。

reg

reg コマンドは、スイッチコントローラの登録へのアクセスを提供します。

vlangroup

vlangroup コマンドは、設定のための VLAN グループのうちの 1 つを選択します。それは、次のコマンドをサポートします:
vlan VID
この VLAN グループのために VLAN ID (802.1q VID) を設定します。このグループのタグが付けられたメンバのポートで送信されたフレームは、この VID でタグを付けられます。このタグを運ぶ着信フレームは、この VLAN グループの設定にしたがって転送されます。
members port,...
この VLAN グループのメンバであるポートを設定します。ポート番号は、コンマで区切られたリストとして与えられます。オプションで、各ポートは、このポートのフレームがタグが付けられていることを示すために“t”を続けることができます。

関連ファイル

/dev/etherswitch?
ethernet スイッチドライバのためのファイルを制御します。

使用例

2 の VID がある VLAN グループ 1 を設定し、ポート 0 と 5 をそのメンバにします。すべての他のポートを除きます。ポート 5 は、タグが付けられたフレームを送信して受信しますが、一方、ポート 0 は、タグが付けられません。ポート 0 の着信のタグが付けられていないフレームは、 vlangroup1 に割り当てられます。
# etherswitchcfg vlangroup1 vlan 2 members 0,5t port0 pvid 2

関連項目

etherswitch(4)

歴史

etherswitchcfg は、 FreeBSD 10.0 ではじめて登場しました。

作者

Stefan Bethke
September 20, 2013 FreeBSD