DEVD(8) | FreeBSD System Manager's Manual | DEVD(8) |
名称
devd — デバイス状態変更デーモン書式
devd | [ -dn][ -f file][ -l num] |
解説
devd デーモンは、特定のカーネルイベントが起こったときに、ユーザランドのプログラムを実行する方法を提供しています。次のオプションが受け付けられます。
- -d
- デーモンとなる代わりにフォアグラウンドで実行し、デバッグのための追加情報をログ記録します。
- -f file
- デフォルトの /etc/devd.conf の代わりに設定ファイル file を使用します。オプション -f が 2 つ以上指定されるなら、最後に指定されたファイルが使用されます。
- -l num
- 並列の /var/run/devd.pipe 接続を num に制限します。デフォルトの接続制限は、10 です。
- -n
- デーモンなる前にすべての保留中 (pending) のイベントを処理しません。代わりに、すぐにデーモンを呼び出します。
実装に関する注
devd ユーティリティは、常にバックグラウンドで実行するシステムデーモンです。デバイスが、デバイスツリーに追加されるか、またはデバイスツリーから削除されるときはいつでも、 devd は、 devd.conf(5) で指定されたアクションを実行します。例えば、 devd は、イーサネットアダプタがシステムに追加されるとき、 dhclient(8) を実行し、同じアダプタが削除されるとき、 dhclient(8) インスタンスを kill します。別の例は、システムに追加される認識されていないデバイスののための適切なドライバを kldload(8) によって位置付けてロードするために、 devd がテーブルを使用することでしょう。devd ユーティリティは、 devctl(4) デバイスドライバに接続します。このデバイスドライバは、デバイス設定システムに接続されています。ノードがツリーに追加されるか、またはツリーから削除されるとき、このデバイスは、 devd へのイベントに関する情報を配信します。一旦 devd がメッセージを解析したなら、そのようなイベントのためのアクションリストを検索し、最も高く一致する値でアクションを実行します。最もありふれた用途について、デフォルトのハンドラは、妥当です。しかしながら、もっと上級のユーザにとって、何が起こったかのあらゆる側面をカスタマイズするための能力が存在します。
devd ユーティリティは、 /etc/devd.conf または -f オプションで指定された代替の設定ファイルを読み込み、プロセスの残りを駆動するためにそのファイルを使用します。このファイルの形式は、 devd.conf(5) に記述されていますが、いくつかの基本的なことは、ここで取り上げられています。 options セクションで、設定ファイルを検索するために複数のディレクトリを定義することができます。名前がパターン *.conf と一致する、これらのディレクトリ中のすべてのファイルが解析されます。これらのファイルは、ユーザの他の設定ファイルを修正せずに、 devd システムに接続したいサードパーティベンダによって取り付けられることを目的としています。
devd が受信するすべてのメッセージは、 /var/run/devd.pipe で UNIX ドメインソケットに転送されます。
関連ファイル
- /etc/devd.conf
- デフォルトの devd 設定ファイル。
- /var/run/devd.pipe
- クライアントと通信するために devd によって使用されるソケット。
作者
January 30, 2013 | FreeBSD |