DDB(8) |
FreeBSD System Manager's Manual |
DDB(8) |
名称
ddb —
DDB カーネルデバッガの特性を設定する
書式
ddb |
capture [ -M -core][ -N -system] print |
ddb |
capture [ -M -core][ -N -system] status |
ddb |
script scriptname= script |
解説
ddb ユーティリティは、コンパイル時か、または
sysctl(8) MIB エントリを通して容易に設定されないユーザ空間から
ddb(4) カーネルデバッガの特定の特性を設定します。
設定を容易にするために、最後の概要行で示されるように ddb を使用して処理されるファイルにコマンドを入れることができます。絶対 pathname (パス名) を使用しなければなりません。ファイルは、1 行ずつ読み込まれて ddb ユーティリティへの引数として適用されます。行の始めの空白類は、最初の非空白類の文字が‘ #
’である行のように無視されます。
出力キャプチャ (捕獲)
現在実行中のカーネルの
ddb(4) 出力獲得バッファの内容、または、ディスクにおけるカーネルのクラッシュダンプから抽出するために、
ddb ユーティリティを使用することができます。次のデバッガコマンドが、コマンドラインから利用可能です:
-
capture [
-M core][
-N system]
print
-
ddb(4) 出力捕獲バッファの現在の内容を印刷 (表示) します。
-
capture [
-M core][
-N system]
status
-
ddb(4) 出力捕獲バッファの現在の状態を印刷 (表示) します。
スクリプト記述
ユーザ空間から
ddb(4) スクリプト記述の特性を設定するために
ddb ユーティリティを使用することができます。スクリプト記述のサポートは、
ddb(4) で詳細に説明されています。各デバッガコマンドは、コマンドラインから利用可能です:
-
script
scriptname
-
指定された
scriptname スクリプトを印刷 (表示) します。
-
script
scriptname=
script
-
指定された
scriptname スクリプトを定義します。多くのスクリプトがシェルによって特別な方法で解釈される文字を含んでいるので、引用符で
script を囲むことは賢明です。
-
scripts
-
現在定義されているスクリプトをリストします。
-
unscript
scriptname
-
指定された
scriptname スクリプトを削除します。
終了ステータス
The
ddb utility exits 0 on success, and >0 if an error occurs.
使用例
次の例は、カーネルデバッガが中断シグナルの結果として入られるとき、実行されるスクリプトを定義しています:
ddb script kdb.enter.break="show pcpu; bt"
次の例は、スクリプトを削除します:
ddb unscript kdb.enter.break
さらなる例については、 ddb(4) と textdump(4) マニュアルページを参照してください。
歴史
ddb ユーティリティは、
FreeBSD 7.1 ではじめて登場しました。
作者
Robert N M Watson
バグ
理想をいえば、
ddb(4) のすべての適切な特性が、直接
sysctl(8) を通して構成されるように、
ddb は、存在していないでしょう。