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BTPAND(8)
BTPAND(8) FreeBSD System Manager's Manual BTPAND(8)

名称

btpandBluetooth PAN デーモン

書式

btpand [ -i ifname][ -m mode] -a addr -d device { -s service | -S service [ -p psm]}

btpand [ -c path][ -i ifname][ -l limit][ -m mode][ -p psm] -d device { -s service | -S service}

解説

btpand デーモンは、システムの Bluetooth Personal Area Networking サービスを取り扱います。 Personal Area Networking User (PANU) としてクライアントモードで、または Network Access Point (NAP)、Group ad-hoc Network (GN) または PANU ホストとしてサーバモードで動作できます。 btpand は、 tap(4) 仮想イーサネットデバイスを介してシステムに接続し、イーサネットパケットを Bluetooth Network Encapsulation Protocol (BNEP) を使用してリモートの Bluetooth デバイスに転送します。

PANU クライアントは、NAP または GN サービスのいずれかを使用するか、またはクロスオーバケーブル方法 (fashion) で直接 PANU ホストと通信することができるデバイスです。

GN ホストは、必要に応じて接続された PAN ユーザのそれぞれにイーサネットパケットを転送しますが、追加ネットワークへのアクセスを提供しません。

NAP サービスは、接続された PAN ユーザのそれぞれと異なったネットワークメディアの間にイーサネットパケットを転送する NAP ホストで、イーサネットブリッジの機能のいくつかを提供します。

注意、 btpand によって実装される NAP と GN サービスの間の唯一の違いは、SDP サービスレコードにあります。 NAP によるパケットのブリッジは、別々に設定されなければなりません。

オプションは、次の通りです:

-a address
クライアントモードで、リモートサーバのアドレス。 BDADDR または名前として与えられる場合に、 btpand は、 bt_gethostbyname(3) 呼び出しを通してアドレスを解決することを試みます。
-c path
サーバモードで、 sdpd(8) 制御ソケットへの path を指定します。デフォルトのパスは、 /var/run/sdp です。
-d device
ローカル device への接続を制限します。 BDADDR または名前として与えられる場合に、 btpand は、 bt_devaddr(3) 呼び出しを通してアドレスを解決することを試みます。 btpand は、 tap(4) インタフェース物理アドレスを Bluetooth radio (無線) の BDADDR に設定します。
-i ifname
btpand は、使用する新しいネットワークインタフェースを作成するために tap(4) ドライバを使用します。前々から作成されていなければならない、特有の tap(4) デバイスインタフェースを選択するために、このオプションを使用します。
-l limit
サーバモードで、同時接続の数を制限します。デフォルトの設定は、NAP と GN サーバのためには 7 と、PANU サーバのためには 1 です。
-m mode
L2CAP 接続リンクモードを設定します。サポートしているモードは、次の通りです:

auth
対となるデバイスを要求します。
encrypt
auth に加えて暗号化を有効にする。
secure
暗号化 (encrypt) に加えてリンクキーの変更。

まだサポートされていません。認証と暗号化を設定するために、グローバルなデバイス設定を使用します。

-p psm
(Service ディスカバリを使用しないとき) サーバモードまたはクライアントモードのために、代替の L2CAP Protocol/Service Multiplexer (PSM) を使用します。 BNEP のためのデフォルトの PSM は、 15 (0x000f) です。
-s service
次のサービスが認識される、提供するか、または接続する service の名前:

GN
Group ad-hoc Network。
NAP
Network Access Point (ネットワークアクセスポイント)。
PANU
Personal Area Networking User (パーソナル領域ネットワークユーザ)。
-S service
btpand は、接続の設定のために SDP サービスを使用しないことを除いて、 -s のとおりです。

ネットワークサービスを提供するとき、Bluetooth PAN プロファイルは、 bluetooth コントローラ SHALL の‘デバイスのクラス’プロパティが Networking ケーパビリティ (ビット 0x020000 を設定) を含んでいると書いてあります。詳細については、 hccontrol(8) を参照してください。

btpand がクライアントまたはサーバ接続をセットアップして、 tap(4) インタフェースをオープンした後に、pid ファイルを作成して、デタッチします。

関連ファイル

/dev/tap
/etc/bluetooth/hosts
/var/run/sdp
/var/run/tap N.pid

終了ステータス

The btpand utility exits 0 on success, and >0 if an error occurs.

使用例

ifconfig tap1 create
btpand -a host -d mydevice -s NAP -i tap1
dhclient tap1

これは、 host で NAP への接続を作成して、 tap1 インタフェースにそれをリンクします。

btpand -d mydevice -s GN

これは、ローカル SDP サーバで Group Network を作成して、 GN サービスを登録します。

関連項目

bluetooth(3), tap(4), bridge(4), hccontrol(8), dhclient(8), ifconfig(8), sdpd(8)

“Personal Area Networking Profile”と“Bluetooth Network Encapsulation Protocol”仕様は、

http://www.bluetooth.com/

で利用可能です。

作者

Iain Hibbert

バグ

SDP レコードのために代替の値を供給する方法は、ありません。

ネットのタイプまたはマルチキャストアドレスフィルタを設定するは、ありません。

btpand は、直接接続されたユニキャストアドレス以外のアドレス経路制御 (routing) を行いません。他のすべてのパケットは、マルチキャストです。

btpand が tap の物理アドレスとして Bluetooth 無線 (radio) の BDADDR を使用するとき、 1 つのインスタンスしか無線ごとに実行することができません。

btpand は、単一のサービスのみ提供できます。

August 17, 2008 FreeBSD