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AMQ(8)
AMQ(8) FreeBSD System Manager's Manual AMQ(8)

名称

amq自動マウントシステムへの問い合わせツール

書式

amq [ -fmpsvwHTU][ -h hostname][ -l log_file][ -x log_options][ -D debug_options][ -P program_number][ [ -u] directory ...]

解説

amq ユーティリティは、現在の amd(8) プログラムの現在の状態を決定するための簡単な方法を提供します。通信は RPC によって行われます。現在のプロトコルでは、3 つのモードがサポートされています。デフォルトでは、マウントポイントと自動マウントされたファイルシステムのリストが出力されます。別のホストは、 -h オプションを使用して指定することができます。

directory 名が与えられると、デフォルトの出力ではファイルシステムごとの情報が表示されます。

オプション

-f
内部キャッシュをフラッシュして、すべてのマップを再ロードするように自動マウントシステムに要求します。
-h hostname
問い合わせする代替のホストを指定します。デフォルトでは、ローカルホストが使われます。 HP-UX クラスタでは、デフォルトでルートサーバに問い合わせが行われます。これは通常、自動マウントシステムがルートサーバで動いているからです。
-l log_file
ログファイル名として log_file を使用するように amd(8) に指示します。セキュリティの理由で、これは amd(8) が起動したとき使用した同じログファイルでなければなりません。それゆえ本オプションが有効なのは、日々の cron ジョブによってログファイルがローテートおよび圧縮するために、 amd のファイルハンドルをリフレッシュするときに限られます。
-m
各ファイルシステムへの参照回数とマウント時に起きたエラーを含めて、マウントされたファイルシステムのリストを、提供するように自動マウントシステムに要求します。
-p
リモートもしくはローカルに実行されている amd(8) のプロセス ID を返します。ローカルの amd(8) プロセスにシグナルを送る必要があるときに便利であり、プロセステーブルを探さなくて済みます。本オプションは ctl-amd スクリプトの中で使用されています。
-s
自動マウントシステムに、システムの統計情報を表示するように要求します。
-u
それらに関する情報を提供することの代わりに directory で指定されたファイルシステムをアンマウントするように自動マウントシステムに要求します。この要求によって、必ずアンマウントが実行されるわけではありません。単にそのファイルシステムのマウントが、タイムアウトするにすぎません。タイムアウトは amd のメインスケジューラに検出され、結果として普通にタイムアウトしたときと同じことが行われます。
-v
バージョン情報に関して自動マウントシステムに要求します。これは、 amd(8)-v オプションによって出力される情報の部分集合です。
-w
getcwd(3) によって返された完全なパス名をマウントポイントを経由する短い amd(8) パス名に変換します。このオプションは、 amd(8) が実行していることを必要とします。
-x log_options
自動マウンタに対し、 log_options に指定されたロギングオプションを今から使用するように指示します。
-D debug_options
自動マウンタに対し、 debug_options に指定されたデバッギングオプションを今から使用するように指示します。
-H
短い使用法メッセージを表示します。
-P program_number
別の RPC プログラム番号 program_number で登録されている、代替の実行している amd(8) に接続し、その自動マウンタのインスタンスに対して他のすべての操作を適用します。複数コピーの amd(8) を実行していて、それぞれを別個に管理する必要があるときに有用です。指定しない場合には、 amq は、 amd(8) のデフォルトのプログラム番号 300019 を使用します。セキュリティの理由で、 amd(8) が使用可能な別のプログラム番号は 300019 から 300029 まで (両端含む) に限定されています。
-T
amd(8) に対して TCP でのみ通信しようとします。通常 amq は、TCP を使用しようとし、失敗すると UDP を使用しようとします。
-U
amd(8) に対して UDP (コネクションレス) でのみ通信しようとします。通常 amq は、TCP を使用しようとし、失敗すると UDP を使用しようとします。

関連ファイル

amq.x
RPC のプロトコル記述

警告

amq ユーティリティは、Sun が登録している RPC プログラム番号 (10 進数で 300019) を使っています。これは通常、 rpc(5) データベースには含まれていません。

TCP ラッパライブラリが利用可能であり、 use_tcpwrappers のグローバル amd.conf(5) オプションが“ yes”に設定されているなら、 amd(8) は、ホストの実行している amq が接続のために認定されていることを検証します。“ amd”サービス名は、 /etc/hosts.allow/etc/hosts.deny ファイルで使用されなければなりません。例えば、localhost だけが amd(8) に接続することができるように、次の行を /etc/hosts.allow に追加します:

amd: localhost

そして、 /etc/hosts.deny には次の行を追加します:

amd: ALL

関連項目

amd.conf(5), hosts_access(5), amd(8)

“am-utils” info(1) エントリ。 Erez Zadok, Linux NFS and Automounter Administration, Sybex, 2001, ISBN 0-7821-2739-8.

http://www.am-utils.org/ Amd - The 4.4 BSD Automounter.

歴史

amq ユーティリティは 4.4BSD ではじめて登場しました。

作者

Jan-Simon Pendry <jsp@doc.ic.ac.uk>, Department of Computing, Imperial College, London, UK.

Erez Zadok <ezk@cs.sunysb.edu>, Computer Science Department, Stony Brook University, Stony Brook, New York, USA.

am-utils の他の作者および貢献者は、 am-utils とともに配布されている AUTHORS ファイルにリストされています。

January 2, 2006 FreeBSD