ZPOOL-FEATURES(7) | FreeBSD Miscellaneous Information Manual | ZPOOL-FEATURES(7) |
名称
zpool-features — ZFS プール機能の説明解説
ZFS プールオンディスク (on-disk) 形式バージョンは、古いオンディスク形式数 (最後にサポートされたオンディスク形式番号は、28 です) を交換する "機能"によって指定されます。プールの機能を有効にするためには、 zpool(8) コマンドの upgrade サブコマンドを使用するか、または feature@feature_name プロパティを enabled に設定します。プール形式は、ファイルシステムバージョンの互換性またはプール間のファイルシステムを送る能力に影響しません。
ほとんどの機能を互いに独立して有効にできるので、プールのオンディスク形式は、プールで active なものとしてマークされたすべての機能のセットによって指定されます。プールが別のソフトウェアバージョンによって作成されるなら、このセットは、サポートされない機能を含みます。
機能の識別
すべての機能には、形式 com.example:feature_name の guid があります。逆の DNS 名は、機能の guid が、すべての ZFS 実装を横切ってユニークであることを保証します。サポートされない機能がプールで遭遇するとき、それらは、それらの guid によって識別されます。それらの機能に関する情報のためのプールを作成する ZFS 実装のための文書を参照してください。また、サポートされた各機能には、短い名前があります。慣例により、機能の短い名前は、続く ':' guid の部分です (例えば、 com.example:feature_name には、短い名前 feature_name があります)、しかしながら、機能の短い名前は、慣例に続くことが名前の矛盾の結果のなるなら、ZFS 実装を横切って異なります。
機能の状態
機能は、3 つの状態のうちの 1 つを指定することができます:- active
- この機能のオンディスク形式の変更は、プールで影響します。この機能のサポートは、読み込み書き込み (read-write) モードでプールをインポートするように要求されます。この機能が読み込み専用の互換性がないなら、サポートもプールをインポートするように要求されます ("読み出し専用の互換性"を参照)。
- enabled
- 管理者には、プールで有効にされるような、この機能をマークしましたが、機能のオンディスク形式の変更は、まだ行なわれていません。まだ、この機能をサポートしないソフトウェアによってプールをインポートすることができますが、変更は、機能を active 状態に移動させるいつでもオンディスク形式に行なわれます。いくつかの機能は、 active になった後に、 enabled にされた状態に返ることをサポーチします。詳細については、機能に特有の文書を参照してください。
- disabled
- この機能のオンディスク形式の変更は、行なわれず、管理者が機能を enabled にされた状態に移動されないなら、行なわれません。いったん、それらが有効にされたなら、機能を無効にできません。
サポートされた機能の状態は、形式 feature@short_name のプールのプロパティをとおして公開されます。
読み込み専用の互換性
いくつかの機能は、プールから読み込む他のソフトウェアの能力を妨げない、オンディスク形式の変更を行います。これらの機能は、"読み込み専用の互換性"として参照されます。プールでサポートされないすべての機能が読み込み専用の互換性であるなら、インポートの間に readonly プロパティを設定するうことによって、読み込み専用モードでプールをインポートすることができます (プールのインポートの詳細については、 zpool(8) を参照)サポートされない機能
インポートされたプールで有効にされたサポートされない機能のそれぞれについて、指定されたプールのプロパティ unsupported@feature_guid は、サポートされない機能にもかかわらずインポートがなぜ許可されたかを示します。このプロパティに対する指定できる値は、次の通りです:- inactive
- 機能は、 enabled にされた状態です、したがって、プールのオンディスク形式は、まだ、この機能をサポートしないソフトウェアと互換性があります。
- readonly
- 機能は、読み込み専用の互換性があり、プールは、読み込み専用モードでインポートされています。
機能の依存性
いくつかの機能は、適切に機能するために有効になっている他の機能に依存します。機能を有効にすることは、それが依存するあらゆる機能を自動的に有効にします。特徴
次の機能は、このシステムでサポートされています:- async_destroy
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GUID com.delphix:async_destroy READ-ONLY COMPATIBLE yes DEPENDENCIES none ファイルシステムを破壊することは、プールにその使用された空間を返すために、そのデータのすべてを横断することを要求します。 async_destroy なしで、ファイルシステムは、すべての空間が取り戻されるまで、完全に削除されません。破壊操作がリブートまたは停電によって中断されるなら、プールをオープンする次の試みは、同期して破壊操作を完了する必要があります。
async_destroy が有効にされるとき、ファイルシステムのデータは、バックグラウンドプロセスによって取り戻され、破壊操作は、すべてのファイルシステムを横断せずに完了することができます。バックグラウンドプロセスは、オープン操作の一部として中断された破壊を終了する必要を除外して、プールがオープンされた後に、中断された破壊を再開することができます。バックグラウンドプロセスによって取り戻される残りの空間の量は、 freeing プロパティを通して利用可能です。
この機能は、 freeing が 0 でない間のみ、 active です。
- empty_bpobj
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GUID com.delphix:empty_bpobj READ-ONLY COMPATIBLE yes DEPENDENCIES none この機能は、単一のファイルシステムまたはボリュームの多くのスナップショットを作成して使用する性能を増加させ、要求されるディスク空間も縮小します。
多くのスナップショットがあるとき、各スナップショットは、そのスナップショットに関連したブロックを追跡するために多くの Block Pointer Objects (bpobj's) を使用します。しかしながら、共通に使用する場合に、これらの bpobj's のほとんどは、空です。この機能によって、我々は、各 bpobj をオンデマンドで作成することかでき、したがって、空の bpobj を排除します。
この機能を有効にした後に作成される、あらゆるファイルシステム、ボリュームまたはスナップショットがある間、この機能は、 active です。
- lz4_compress
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GUID org.illumos:lz4_compress READ-ONLY COMPATIBLE no DEPENDENCIES none lz4 は、より古い lzjb 圧縮より高い圧縮比率と同様に著しく速い圧縮と圧縮復元を特色とする、高性能リアルタイム圧縮アルゴリズムです。一般的に、 lz4 圧縮は、 lzjb より圧縮できるデータでおよそ 50% 速く、圧縮できないデータで 200% 速くなります。また、圧縮復元でおよそ 80% 速く、さらに、およそ 10% よりよい圧縮復元比率をもたらします。
lz4_compress 機能が enabled (有効) に設定されるとき、管理者は、 zfs(8) コマンドを使用して、プール上のあらゆるデータセットで lz4 圧縮をオンに切り替えることができます。そうすることが (あらゆるデータが書き込まれる前でさえ) 基本的なプール上の lz4_compress 機能を直ちに活性化することに注意してください。この機能は、読み込み専用の互換性がないので、この操作は、 lz4_compress 機能のサポートのないシステムでインポート可能でないプールとします。今のところ、この操作は、逆にすることができません。 lz4 圧縮されたルートのプールを追い出すことは、サポートされています。
- multi_vdev_crash_dump
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GUID com.joyent:multi_vdev_crash_dump READ-ONLY COMPATIBLE no DEPENDENCIES none この機能によって、複数の vdev から成っているプールでダンプデバイスを設定することができます。それらの vdev は、あらゆるミラーリングされるか、または raidz 設定で整列されます。
関連項目
zpool(8)作者
このマニュアルページは、 FreeBSD のために修正されカスタマイズされた、 illumos マニュアルページ zpool-features(5) の mdoc(7) の再実装で、 Common Development and Distribution License (CDDL) の元でライセンスされています。このマニュアルページの mdoc(7) 実装は、最初に <mm@FreeBSD.org>によって書かれました。
September 20, 2013 | FreeBSD |