NSCD.CONF(5) | FreeBSD File Formats Manual | NSCD.CONF(5) |
名称
nscd.conf — nscd 設定ファイル解説
nscd.conf ファイルは、 nscd(8) デーモンによって使用され、開始時に読み込まれます。構文は、 Linux と Solaris の nscd.conf 構文とほとんど同じです。しかしながら、いくつかの違いがあります—下記を参照してください。 各行は、属性と value または属性 cachename と value のいずれかを記述します。普通 cachename は、“ passwd
”, “ group
”, “ hosts
”, “ services
”, “ protocols
”と“ rpc
”です。また、利用者は、他の cachename も使用することができます (例えば、一部の第三者アプリケーションが nsswitch を使用するなら)。
- threads [ value]
- 接続とプロセス要求を listen (接続を受け付け) する、スレッドの数。最小は、1 です。デフォルト値は、8 です。
- enable-cache [ cachename][ yes | no]
- 指定された cachename に対してキャッシュを有効にするか、または無効にします。
- positive-time-to-live [ cachename][ value]
- 指定されたキャッシュの秒単位の TTL (有効期間) を設定します。より大きい値は、システムの性能を向上できますが、それらは、キャッシュの一貫性にも影響するかもしれません。デフォルト値は、3600 です。
- positive-policy [ cachename][ fifo | lru | lfu]
- 与えられた cachename のサイズの制限が超えるとき、いくつかのキャッシュの要素を削除するために適用されるポリシ。可能なポリシは、次の通りです: fifo (ファーストインファーストアウト)、 lru (最長時間未使用) と lfu (最も使用頻度が低い) です。デフォルトのポリシは、 lru です。
- negative-time-to-live [ cachename][ value]
- キャッシュされた要素の秒単位の負の TTL。より大きい値は、(例えば、システムデータベースにない UID があるファイルを処理するとき) いくつかの環境でシステムの性能をかなり増加することができます。この数は、キャッシュの一貫性の問題を避けるために低く保たれるべきです。デフォルト値は、60 です。
- negative-policy [ cachename][ fifo | lru | lfu]
- 正のポリシと同様ですが、これは、与えられた cachename の負の要素に適用されます。デフォルトのポリシは、fifo です。
- negative-confidence-threshold [ cachename][ value]
- 何回もの問い合わせは、キャッシュが、要素を見つけることができないことを受け付ける前に、失敗したに違いありません。 1 のデフォルト値で、各負の問い合わせの結果は、キャッシュされ、さらなる問い合わせでキャッシュから直ちに返されます。より高い数値によって、問い合わせは、負の結果がさらなる問い合わせでキャッシュから返される前に、設定されたデータのソースで与えられた回数、再び試みられます。これによって、エントリの存在をプローブすることができ、負 TTL の間、新しいエントリへのアクセスを防ぐ負のプローブの結果なしで、次に、それが存在しなかったなら、それを作成することができます。
- suggested-size [ cachename][ value]
- これは、内部のハッシュテーブルのサイズです。値は、最適な性能のために素数であるべきです。利用者は、キャッシュされた要素の数が、デフォルトのハッシュテーブルサイズ (255) よりかなり大きい (5-10 倍) ときのみ、この値を変更するべきです
- keep-hot-count [ cachename][ value]
- 与えられた cachename でキャッシュのサイズの制限。それが超えられるとき、ポリシは、適用されます。デフォルト値は、2048 です。
- perform-actual-lookups [ cachename][ yes | no]
-
有効にされるなら、
nscd(8) は、単に NSS-要求結果を受信せずキャッシュも行いませんが、それ自体ですべての検索を実行して、応答のみを返します。この機能が有効にされるなら、与えられた
cachename のために、
nscd(8) は、NSCD と同様に動作します。
注: この機能は、現在、実験的です—“
passwd
”, “group
”と“services
” cachename だけがサポートされています。
注
コメントとして行の始めに‘#
’シンボルを使用することができます。
関連ファイル
- /etc/nscd.conf
関連項目
nscd(8)作者
<bushman@FreeBSD.org>バグ
バグ報告と提案は、<bushman@FreeBSD.org>に送ってください。April 30, 2006 | FreeBSD |