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FREEBSD-UPDATE.CONF(5)
FREEBSD-UPDATE.CONF(5) FreeBSD File Formats Manual FREEBSD-UPDATE.CONF(5)

名称

freebsd-update.conffreebsd-update(8) のための設定ファイル

解説

freebsd-update.conf ファイルは、 freebsd-update(8) ユーティリティの振る舞いを制御します。ファイルは、大文字と小文字を区別するオプション名と 0 以上のパラメータから成る行を含んでいます。空の行と‘ #’文字に続く行の部分は、無視されます。別の方法で規定されていないなら、複数の回オプションを指定することは、エラーです。

指定できるオプションとそれらの意味は、次の通りです:

KeyPrint
このキーワードに続く単一のパラメータは、更新にサインすると信頼される RSA 鍵の SHA256 ハッシュです。
ServerName
このキーワードに続く単一のパラメータは、更新がダウンロードされるサーバまたはサーバプールの名前です。
Components
このキーワードに続くパラメータは、更新される FreeBSD の構成要素または副構成要素です。構成要素は、“src” (ソースコード)、“world” (カーネルでないバイナリ) と“kernel”です。副構成要素は、リリースプロセス (例えば、“src/base”, “src/sys”, “world/base”, “world/catpages”, “kernel/smp”) の一部として生成された個別の配布セットです。 FreeBSD 6.1 より以前では、“kernel”構成要素は、“world/base”の一部として配布されていたことに注意してください。

複数回このオプションを指定することができ、パラメータは、蓄積されます。

IgnorePaths
このキーワードに続くパラメータは、正規表現です。これらの正規表現の 1 つに適合する文字列から始まるパスへの更新は、無視されます。

複数回このオプションを指定することができ、パラメータは、蓄積されます。

IDSIgnorePaths
このキーワードに続くパラメータは、正規表現です。これらの正規表現の 1 つにマッチする文字列から始まるパスは、 "freebsd-update IDS"によって無視されます。

複数回このオプションを指定することができ、パラメータは、蓄積されます。

UpdateIfUnmodified
このキーワードに続くパラメータは、正規表現です。これらの正規表現の 1 つに適合する文字列から始まるパスへの更新は、 (それらがマージされていなければ -- 下記の MergeChanges 参照) ファイルが局所的で変更されたなら、無視されます。

複数回このオプションを指定することができ、パラメータは、蓄積されます。

MergeChanges
このキーワードに続くパラメータは、正規表現です。これらの正規表現の 1 つに適合する文字列から始まるパスの更新は、ローカルな修正とマージされます。

複数回このオプションを指定することができ、パラメータは、蓄積されます。

WorkDir
このキーワードに続く単一のパラメータは、一時ファイルとダウンロードされた更新が格納されるディレクトリです。
MailTo
このキーワードに続く単一のパラメータは、 cron の出力がメールされるアドレスです。
AllowAdd
このキーワードに続く単一のパラメータは、“yes”または“no”でなければならなくて、これらがダウンロードされた更新の一部であるなら、 freebsd-update が新しいファイル、ディレクトリとシンボリックリンクを作成することができるかどうか指定します。 freebsd-update は、それらのファイルが以前に更新の一部として加えられなかったなら、 FreeBSD インストールから削除されたファイルを再び追加しないことに注意してください。
AllowDelete
このキーワードに続く単一のパラメータは、“yes”または“no”でなければならなくて、ダウンロードされた更新の一部として freebsd-update がファイル、ディレクトリとシンボリックリンクを削除することができるかどうか指定します。
KeepModifiedMetadata
このキーワードに続く単一のパラメータは、“yes”または“no”でなければならなくて、これらが局所的に変更されたなら更新をインストールするとき、 freebsd-update が既存のファイル所有権、パーミッションとフラグを保持するべきであるかどうか指定します。
StrictComponents
このキーワードに続く単一のパラメータは、“yes”または“no”でなければならなく、 upgrade コマンドが使用されているとき ("yes")、更新するべきであるインストールされた構成要素のリストとして、または、 freebsd-update が、実際に存在しているか ("no") を識別するべきである、単にインストールされるかもしれない構成要素のリストとして、正確に Components オプションによって指定された FreeBSD の構成要素のリストを freebsd-update が解釈するべきであるかどうか指定します。
BackupKernel
このキーワードに続く単一のパラメータは、“yes”または“no”でなければならなくて、 freebsd-update が、新しいカーネルをインストールする前に古いカーネルのバックアップを作成するかどうかを指定します。新たにインストールされたカーネルがどういうわけか動作していなかったシステムを回復するために、このバックアップカーネルを使用することができます。バックアップカーネルは、 freebsd-update ロールバック (rollback) コマンドによって元の状態に戻せないことに注意してください。
BackupKernelDir
このキーワードは、BackupKernel 機能が有効にされているなら、バックアップカーネルを格納するために使用されるディレクトリを設定します。ディレクトリが既に存在し、それが freebsd-update によって作成されていないなら、ディレクトリは、スキップされます。使用可能でない主要なディレクトリ名の場合は、‘1’で始まる数値がディレクトリ名に追加されます。主要なディレクトリ名のように、構築されたディレクトリ名は、パス名が存在していない場合にだけか、またはディレクトリが以前に freebsd-update によって作成されたなら、使用されます。構築されたディレクトリがまだ存在しているなら、ディレクトリ検索プロセウスが再開されている状態で、追加された数は、1 増加されます。数の増分が 9 を超えると、 freebsd-update は、アボートします。
BackupKernelSymbolFiles
このキーワードに続く単一のパラメータは、“yes”または“no”でなければならなくて、 freebsd-update は、存在しているなら、カーネルシンボルファイルもバックアップするかどうかを指定します。カーネルシンボルファイルは、多くのディスク空間を占有し、回復の目的に必要ではありません。バックアップカーネルを使用してシステムを回復した後に、シンボルファイルが必要であるなら、 freebsd-update ロールバック (rollback) コマンドは、古いカーネルとともにシンボルファイルを再作成します。

関連ファイル

/etc/freebsd-update.conf
freebsd-update 設定ファイルのデフォルトの位置。

作者

Colin Percival <cperciva@FreeBSD.org>
August 19, 2009 FreeBSD