BLUETOOTH.DEVICE.CONF(5) | FreeBSD File Formats Manual | BLUETOOTH.DEVICE.CONF(5) |
名称
bluetooth.device.conf — Bluetooth デバイス設定ファイル解説
Bluetooth デバイス設定フレームワークは、各デバイスベースで特定の Bluetooth デバイスパラメータを調整する能力を提供します。Bluetooth デバイス設定ファイルは、基本的な sh(1) 構文に適合すべきであるプレーンテキストファイルです。 Bluetooth デバイスは正確にはシェルスクリプトではありませんが、それらは、解析されて、シェルの eval コマンドに渡されます。これで、Bluetooth デバイス設定ファイルで様々なシェルトリックを使用することが可能になります。
/etc/rc.d/bluetooth スクリプトは、Bluetooth デバイスを開始したり停止するために使用されます。このスクリプトは、システムブート時には、デフォルトでは実行されません。それは Bluetooth デバイス到着と出発イベントに対応して devd(8) によって呼び出されます。必要なら、手動でこのスクリプトを作成することは可能です。スクリプトは、特別のパラメータとして Bluetooth デバイスドライバ名を受け付けます。
システム全体の Bluetooth デバイス設定ファイルは /etc/defaults/bluetooth.device.conf と呼ばれます。システム全体の Bluetooth デバイス設定ファイルで設定された設定パラメータは、システムに接続されたあらゆる Bluetooth デバイスに適用されます。
特定の Bluetooth デバイスのための設定パラメータオーバライド (上書き) は、 /etc/bluetooth/DEVICE_DRIVER_NAME.conf ファイルに置かれるべきです。ここで、 DEVICE_DRIVER_NAME は、Bluetooth デバイスのデバイスドライバ名です。
次のリストは Bluetooth デバイス設定ファイルに設定することができる各変数のための名前と短い説明を提供しています。
- authentication_enable
-
(
ブール値)
authentication_enable パラメータは、デバイスが接続セットアップでリモートデバイスを認証することを必要とするかどうかを制御します。“
YES
”に設定されるなら、デバイスは接続セットアップで他のデバイスを認証しようと試みます。 Bluetooth 認証要求は hcsecd(8) デーモンによって取り扱われます。 - class
- ( 文字列) class パラメータは、デバイスの能力を他のデバイスに示すために使用されます。詳細に関しては、“Assigned Numbers - Bluetooth Baseband”文書を参照してください。
- connectable
-
(
ブール値)
connectable パラメータは、デバイスが他のデバイスからページ試みのために定期的にスキャンするべきであるかどうかを制御します。“
YES
”に設定されるなら、デバイスは他のデバイスからページ試みのために定期的にスキャンされます。 - discoverable
-
(
ブール値)
discoverable パラメータは、デバイスが他のデバイスからの問い合せ要求のために定期的にスキャンするべきであるかどうかを制御します。“
YES
”に設定されるなら、デバイスは他のデバイスからの問い合せ要求のために定期的にスキャンされます。 - encryption_mode
-
(
文字列)
encryption_mode パラメータは、デバイスが接続セットアップでリモートデバイスに暗号化を要求するかどうかを制御します。接続セットアップでは、
authentication_enable パラメータが有効にされ、
encryption_mode パラメータが有効にされているデバイスだけが、他のデバイスへの接続を暗号化しようと試みます。指定できる値は、無効とする“
NONE
”暗号化、ポイントツーポイントパケットだけのための“P2P
”暗号化、またはポイントツーポイントとブロードキャスト (同報通信) パケットの両方のための“ALL
”暗号化です。 - hci_debug_level
- ( 整数) HCI ノードデバッグレベル。より大きな値は、より冗長な出力を意味します。
- l2cap_debug_level
- ( 整数) L2CAP ノードデバッグレベル。より大きな値は、より冗長な出力を意味します。
- local_name
- ( 文字列) local_name パラメータは、デバイスのためにユーザフレンドリな名前を変更する能力を提供します。
- role_switch
- ( ブール値) role_switch パラメータは、ローカルデバイスがロール (役割) スイッチを実行するべきであるかどうかを制御します。デフォルトでは、ロールスイッチがサポートされているなら、ローカルデバイスは、ロールスイッチを実行して、着信接続のときにマスタになろうと試みます。いくつかのデバイスはロールスイッチをサポートしていません、したがって、そのようなデバイスからの着信接続は失敗します。 role switch が無効にされているなら、受け付けるデバイスは、スレーブのままとなります。
関連ファイル
- /etc/defaults/bluetooth.device.conf
- /etc/rc.d/bluetooth
使用例
/etc/bluetooth/ubt0.conf ファイルは、最初の USB Bluetooth デバイス (デバイスドライバ名はubt0
です) のための設定パラメータの上書きを指定するために使用されるべきです。
/etc/bluetooth/ubt1.conf ファイルは、2 番目の USB Bluetooth デバイスのために設定パラメータの上書きを指定するために使用されるべきです。
関連項目
ng_bt3c(4), ng_h4(4), ng_hci(4), ng_l2cap(4), ng_ubt(4), devd(8), hccontrol(8), hcsecd(8), l2control(8)作者
<m_evmenkin@yahoo.com>May 27, 2008 | FreeBSD |