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WBWD(4)
WBWD(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual WBWD(4)

名称

wbwdWinbond Super I/O チップで見つかるウォッチドックタイマのためのデバイスドライバ

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

device wbwd

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:

wbwd_load="YES"

解説

wbwd ドライバは、少なくとも次の Winbond Super I/O チップに存在するウォッチドック割り込みタイマをサポートする watchdog(4) を提供します:

  • 83627HF/F/HG/G Rev. G
  • 83627HF/F/HG/G Rev. J
  • 83627HF/F/HG/G Rev. UD-A
  • 83627DHG IC ver. 5

SYSCTL 変数

wbwd ドライバは、 sysctl(8) 変数として次のオプションを提供しています。
dev.wbwd.0.timeout_override
この変数によって、例えば、 watchdogd(8) から通常の更新にまだ依存する間に、 watchdog(4) フレームワークによって提供されるもので独立した値へのタイマをプログラムすることができます。これは、利用者のシステムが複数のウォッチドックを提供し、例えば、リセットされたタイムアウトより短い期間の後に、 NMI をトリガするための特別のシーケンスで発火するためにそれらを必要とするなら、特に役に立ちます。値の設定は、 watchdogd(8) のスリープ時間より短くあってはなりません。 0 の値は、この機能を無効にし、 watchdog(4) によって提供されるタイムアウト値が使用されます。
dev.wbwd.0.debug_verbose
設定されるなら、この sysctl は、 watchdog(9) からデバッギングのためのカーネルメッセージバッファに、各呼び出しのタイマリセットの前と後で現在の状態をログ記録するようにドライバに伝えます。
dev.wbwd.0.debug
この読み込み専用の値は、最後の更新でいくつかの登録の状態を与えます。

また、 wbwd ドライバは、デフォルトによって隠されている、さらなる sysctl オプションを提供しています。詳細については、ソースコードを参照してください。

歴史

wbwd ドライバは、 FreeBSD 10.0 ではじめて登場しました。

作者

このマニュアルページは、 Bjoern A. Zeeb <bz@FreeBSD.org>によって書かれました。
December 28, 2012 FreeBSD