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UMODEM(4)
UMODEM(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual UMODEM(4)

名称

umodemUSB モデムサポート

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

device usb
device ucom
device umodem

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます: loader.conf(5):

umodem_load="YES"

解説

umodem ドライバは、Abstract Control Model (抽象的制御モデル) を使用することで Communication Device Class (通信デバイスクラス) の USB モデムのサポートを行います。これらのモデムは基本的に標準のシリアルラインモデムですが、それらは代わりに USB を通してアクセスされます。それらは、通常の AT コマンドセットをサポートします。コマンドはデータストリームでマルチプレックスするか、または別々のパイプを通して操作することができます。後者の場合では、AT コマンドはデータデバイスから別々のデバイスで与えなければなりません。

デバイスは、 tty(4) のように振る舞う ucom(4) ドライバを通してアクセスされます。

ハードウェア

umodem ドライバによってサポートさられたデバイスは、次を含みます:

  • 3Com 5605
  • Curitel PC5740 Wireless Modem
  • Kyocera AH-K3001V Mobile Phone(WILLCOM)
  • Kyocera WX320K Mobile Phone(WILLCOM)
  • Metricom Ricochet GS USB wireless modem
  • Sierra MC5720 Wireless Modem
  • Yamaha Broadband Wireless Router RTW65b
  • ELSA MicroLink 56k USB modem
  • Sony Ericsson W810i phone
  • Sonim XP5300 Force

関連項目

tty(4), ucom(4), usb(4)

歴史

umodem ドライバは、 NetBSD 1.5 で登場しました。このマニュアルページは、 2002 年 4 月に Tom Rhodes <trhodes@FreeBSD.org>によって NetBSD から導入されました。

バグ

マルチプレックス (多重化) されたコマンドとデータを備えるモデムだけが現在サポートされています。
August 6, 2012 FreeBSD