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UKBD(4)
UKBD(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual UKBD(4)

名称

ukbdUSB キーボードドライバ

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

device ukbd

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:

ukbd_load="YES"

解説

ukbd ドライバは USB ポートに取り付けるキーボードのサポートを行ないます。なお usb(4)uhci(4) または ohci(4) の 1 つはカーネルで設定しなければなりません。

設定

デフォルトで、キーボードサブシステムはまだ適切なデバイスを作成できません。カーネル設定ファイルに次のオプションを付けてカーネルを必ず再構築してください。

options KBD_INSTALL_CDEV

AT キーボード USB キーボードの両方が同時に使用されている場合、 AT キーボードは /devkbd0 として現れます。 USB キーボードは kbd1, kbd2, などになります。利用者は次のコマンドでキーボードに関する何らかの情報を見ることができます。

kbdcontrol -i < /dev/kbd1

または次のようにキーマップ (keymap) をロードします。

kbdcontrol -l keymaps/pt.iso < /dev/kbd1

追加のあり得るオプションに関して kbdcontrol(1) を参照してください。

利用者は次のコマンドを使用することによって、コンソールキーボードを交換できます。

kbdcontrol -k /dev/kbd1

これから先は、最初の USB キーボードがコンソールで使用されるキーボードになります。

利用者のデフォルトとして USB キーボードを使用し、全く AT キーボードは使用したくない場合、カーネル設定ファイルから device atkbd 行を取り除かなければなりません。デバイス初期化順のために、USB キーボードはコンソールドライバがそれ自体を初期化した後に検出され、利用者はコンソールドライバに存在する USB キーボードを使用するようにはっきりと伝えなければなりません。次の 2 つの方法の 1 つでこれが行なえます。

システム初期化の一部として次のコマンドを実行します。

kbdcontrol -k /dev/kbd0 < /dev/ttyv0 > /dev/null

( /dev/kbd0 としてアクセスされる USB キーボードが唯一のキーボードであることに注意してください) または、そうでなければ、カーネル設定ファイルで flag の設定よってキーボードを定期的に探すようにコンソールドライバに伝えます。

device sc0 at isa? flags 0x100

上記の flag で、ブート時に初期化されていた間に 1 つも検出しなかった場合、コンソールドライバはシステム中のあらゆるキーボードを検出しようとします。

ドライバの設定

options KBD_INSTALL_CDEV

/dev でキーボードをキャラクタデバイスを介して利用可能にします。

options UKBD_DFLT_KEYMAP
makeoptions UKBD_DFLT_KEYMAP=fr.iso

上記の行は ukbd ドライバにフランスの ISO キーマップ (keymap) を入れます。利用者はこのオプションで /usr/share/syscons/keymaps のどんなキーマップ (keymap) も指定できます。

options KBD_DISABLE_KEYMAP_LOADING

ユーザにキーマップ (keymap) は変えられません。また、これらのオプションが AT キーボードドライバ、 atkbd(4) に影響することに注意してください。

関連ファイル

/dev/kbd*
ブロックデバイスノード

使用例

device ukbd

カーネルに ukbd ドライバを加えます。

作者

ukbd ドライバは、 NetBSD のために Lennart Augustsson <augustss@cs.chalmers.se>によって書かれて、 Kazutaka YOKOTA <yokota@zodiac.mech.utsunomiya-u.ac.jp>によって FreeBSD のために大幅に書き直されました。

このマニュアルページは、 Kazutaka YOKOTA <yokota@zodiac.mech.utsunomiya-u.ac.jp>にる多量の入力で Nick Hibma <n_hibma@FreeBSD.org>によって書かれました。

November 22, 2006 FreeBSD