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UATH(4)
UATH(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual UATH(4)

名称

uathAtheros USB IEEE 802.11a/b/g 無線ネットワークデバイス

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

device ehci
device uhci
device ohci
device usb
device uath
device wlan

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:

if_uath_load="YES"

解説

uath ドライバは、Atheros Communications 第五世代 AR5005UG と AR5005UX チップセットに基づく USB 2.0 無線ネットワークデバイスをサポートします。

AR5005UG チップセットは、2300 と 2500 MHz (802.11b/g) の間で動作できる、 AR5523 マルチプロトコル MAC/baseband プロセッサと R2112 Radio-on-a-Chip で作られています。

AR5005UX チップセットは、2300 と 2500 MHz (802.11b/g) の間か、または 4900 と 5850 (802.11a) MHz の間で動作できる、AR5523 マルチプロトコル MAC/baseband プロセッサと AR5112 dual band Radio-on-a-Chip で作られています。

AR5005UG と AR5005UX チップセットは、ともにファームウェアを実行し、特に、転送レートとラジオのキャリブレイション (calibration) の自動制御を管理する、統合された 32 ビット MIPS R4000 クラスプロセッサがあります。

uath は、 stationmonitor モード操作をサポートします。常に、1 つの仮想インタフェースだけが設定されます。このデバイスを設定する詳しい情報については、 ifconfig(8) を参照してください。

FIRMWARE

uath は、デバイスにダウンロードされるファームウェアを必要とします。通常、これは、デバイスが挿入されるとき、 devd(8) によって開始される uathload(8) ユーティリティによって行われます。 uathload は、バイナリプログラムのファームウェアを含んでいます。このファームウェアは、一般的な使用のためにライセンスされていて、基本システムに含まれています。

ハードウェア

uath ドライバは、次アダプタで動作するでしょう:
アダプタ チップセット
Compex WLU108AG AR5005UX
Compex WLU108G AR5005UG
D-Link DWL-G132 AR5005UG
IODATA WN-G54/US AR5005UG
MELCO WLI-U2-KAMG54 AR5005UX
Netgear WG111T AR5005UG
Netgear WG111U AR5005UX
Netgear WPN111 AR5005UG
Olitec 000544 AR5005UG
PLANET WDL-U357 AR5005UX
Siemens Gigaset 108 AR5005UG
SMC SMCWUSBT-G AR5005UG
SMC SMCWUSBT-G2 AR5005UG
SparkLAN WL-785A AR5005UX
TP-Link TL-WN620G AR5005UG
TRENDware International TEW-444UB AR5005UG
TRENDware International TEW-504UB AR5005UX
Unex Technology UR054ag AR5005UX
ZyXEL XtremeMIMO M-202 AR5005UX

http://customerproducts.atheros.com/customerproducts/default.asp. で最新のリストを見つけることができます。

使用例

既存の BSS ネットワークに結合します (すなわち、アクセスポイントに接続します):

ifconfig wlan create wlandev uath0 inet 192.168.0.20 \ 
    netmask 0xffffff00

ネットワーク名“ my_net”で特定の BSS ネットワークに結合します:

ifconfig wlan create wlandev uath0 ssid my_net up

64 ビット WEP 暗号化で特定の BSS ネットワークに結合します:

ifconfig wlan create wlandev uath0 ssid my_net \ 
 wepmode on wepkey 0x1234567890 weptxkey 1 up

128 ビット WEP 暗号化で特定の BSS ネットワークに結合します:

ifconfig wlan create wlandev uath0 wlanmode adhoc ssid my_net \ 
    wepmode on wepkey 0x01020304050607080910111213 weptxkey 1

診断

uath%d: could not send command (error=%s)
コマンドをファームウェアに送る試みが失敗しました。
uath%d: timeout waiting for command reply
読み込みコマンドがファームウェアに送られましたが、ファームウェアは、時間内の応答に失敗しました。
uath%d: device timeout
転送のためのハードウェアにディスパッチされたフレームが、時間内に完了しませんでした。ドライバは、ハードウェアをリセットします。これは、起こるべきではありません。

歴史

uath ドライバは、 OpenBSD 4.0 ではじめて登場しました。

作者

uath ドライバは、 Weongyo Jeong <weongyo@FreeBSD.org>と Sam Leffler <sam@FreeBSD.org>によって書かれました。それは、 Damien Bergamini <damien@openbsd.org>によって書かれたドライバの遠縁に当たります。

警告

Atheros 独自の 108Mbps モード (別名 Super AG モード) は、サポートされていません。

デュアルバンド (dual-band) アダプタは、現在、動作していません。次善策として、2.4GHz チャネルへの制限操作です。

April 7, 2009 FreeBSD