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UART(4)
UART(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual UART(4)

名称

uartUniversal Asynchronous Receiver/Transmitter (UART) (普遍的な非同期受信機/送信機) デバイスのためのドライバ

書式

device uart


device puc
device uart


device scc
device uart

/boot/device.hints 中で:
hint.uart.0.disabled="1"
hint.uart.0.baud="38400"
hint.uart.0.port="0x3f8"
hint.uart.0.flags="0x10"

flags は、次のようにエンコードされます:

0x00010
デバイスは、潜在的にシステムコンソールです
0x00080
リモートカーネルデバッグのためにこのポートを使用する
0x00100
RX FIFO トリガレベルを ``low'' に設定する (NS8250 のみ)
0x00200
RX FIFO トリガレベルを ``medium low'' に設定する (NS8250 のみ)
0x00400
RX FIFO トリガレベルを ``medium high'' に設定する (デフォルト, NS8250 のみ)
0x00800
RX FIFO トリガレベルを ``high'' に設定する (NS8250 のみ)

解説

uart デバイスドライバは EIA RS-232C (CCITT V.24) シリアル通信インタフェースを実装する UART の様々なクラスのサポートを行います。そのようなインタフェースはそれぞれ uart ドライバの分離され独立しているインスタンスによって制御されます。複数のシリアルインタフェースを含むか、または 1 つ以上のシリアルインタフェース以外の他の機能を含むデバイスの主要なサポートは、 puc(4) または scc(4) デバイスドライバによって提供されます。しかしながら、 puc(4) または scc(4) ドライバによって管理されるそれらのデバイスのシリアルインタフェースは uart ドライバによってそれぞれ独立して制御されます。そのようなものとして、 puc(4) または scc(4) ドライバは uart ドライバと基本のコンポーネントが一緒にパッケージされるとき特有の複雑さを隠すために包括的な機能性を提供します。

uart ドライバには、それが異なったハードウェアと様々な目的に使用できるようにするモジュール設計があります。次のセクションで、コンポーネントについて詳細に議論します。オプションは各オプションが適用されるコンポーネントを取り上げるセクションで説明されています。

コアコンポーネント (中核の構成要素)

uart ドライバの中心部がコアコンポーネントです。それはバスアタッチメント (付属物) と低レベル割り込みハンドラを含んでいます。

ハードウェアドライバ

コアコンポーネントとカーネルインタフェースはハードウェアインタフェースを通してハードウェアと通信します。このインタフェースは、ハードウェアの抽象化に役立ち、異なった UART がシリアル通信に使用できるようにします。

システムデバイス

システムデバイスはハードウェア設計かソフトウェアセットアップの方法によって特別の目的ある UART です。例えば、Sun UltraSparc マシンはそれらのキーボードインタフェースとして UART を使用します。そのような UART は汎用の通信で使用することができません。同様に、カーネルがシリアルコンソールのために設定されるとき、対応する UART は、カーネルがブートプロセスの早期にブートメッセージを出力することができるように、順番にシステムデバイスになります。

カーネルインタフェース

コンポーネントについて大事なことを一つ言い残しましたがそれは、カーネルインタフェースです。このコンポーネントは、結局、特にカーネルおよび一般的にユーザにとってどのように UART を目に見えるようにするかを決定します。デフォルトのカーネルインタフェースは TTY インタフェースです。これは、UART が端末、モデム、およびシリアルライン IP アプリケーションで使用できるようにします。システムデバイスは一般的に、シリアルコンソールの注目すべき例外で、カーネルインタフェースを専門化しました。

ハードウェア

uart ドライバは、UART の次のクラスをサポートします:

  • NS8250: 8250, 16450, 16550, 16650, 16750 または 16950 UART に基づく標準のハードウェア。
  • SCC: scc(4) デバイスドライバによってサポートされたシリアル通信コントローラ。

関連ファイル

/dev/ttyu?
着呼ポート用
/dev/ttyu?.init
/dev/ttyu?.lock
対応する着呼の初期状態とロック状態のデバイス

/dev/cuau?
発呼ポート用
/dev/cuau?.init
/dev/cuau?.lock
対応する発呼の初期状態とロック状態のデバイス

関連項目

puc(4), scc(4)

歴史

uart デバイスドライバは FreeBSD 5.2 ではじめて登場しました。

作者

uart デバイスドライバとこのマニュアルページは Marcel Moolenaar <marcel@xcllnt.net>によって書かれました。
March 12, 2008 FreeBSD