SYNCER(4) |
FreeBSD Kernel Interfaces Manual |
SYNCER(4) |
名称
syncer —
ファイルシステムシンクロナイザ (同期) カーネルプロセス
解説
syncer カーネルプロセスは、ディスクへ揮発性のキャッシュファイルシステムデータをフラッシュすることによりディスクボリュームのインテグリティ (整合性) を保護することを支援します。
カーネルは多くのキューにすべての vnode(9) を置きます。 syncer プロセスは通常、毎秒 1 つのキューを処理して、ラウンドロビン方法でキューを介して働きます。そのキュー上の各 vnode(9) については、 syncer プロセスがそのダーティバッファのディスクに強制的に書き込みます。
時間バッファ間の通常の遅延は、ダーティになり、それらがシンクされる時間は次の sysctl(8) 調整可能な変数によって制御されます。
変数 |
デフォルト |
解説 |
kern.filedelay |
30 |
ファイルをシンクする遅延時間 |
kern.dirdelay |
29 |
ディレクトリシンクする遅延時間 |
kern.metadelay |
28 |
メタデータをシンクする遅延時間 |
歴史
syncer プロセスは、 Version 6 AT&T UNIX で登場した、‘update’コマンドの子孫です。そのプロセスは通常、システムがマルチユーザに以降する時、
/etc/rc によって開始されます。カーネル起動の‘update’プロセスは、
FreeBSD 2.0 ではじめて登場しました。
バグ
いくつかのシステムでは、クラッシュと同時に生じる
sync(2) がファイルシステム損害を引き起こすかもしれません。
fsck(8) を参照してください。