名称

siis — SiliconImage シリアル ATA Host Controller ドライバ

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:

siis_load="YES"

次の調整変数は、 loader(8) から設定可能です:

hint.siis. X .msi

指定されたコントローラによって Message Signaled Interrupts (MSI) 使用法を制御します。

hint.siisch. X .pm_level

追加コマンドの待ち時間 (latency) の費用で節約されるいくらかの電力を許可して、指定されたチャネルのための SATA インタフェース Power Management を制御します。指定できる値は、次の通りです:

0

インタフェース Power Management は、無効にされます (デフォルト)。

1

デバイスは PM 状態変更を開始することができ、ホストは、パッシブ (passive) です。

インタフェース Power Management は、デバイスの存在の検出と互換性がないことに注意してください。利用者は、デバイスのホットプラグで手動でバスをリセットしなければなりません。手動のバスリセットがデバイスのホットプラグ (hot-plug) で必要です。

hint.siisch. X .sata_rev

最大の SATA リビジョン (速度) を制限する 0 以外の値を設定します。値 1、2 と 3 は、それぞれ 1.5、3 と 6 Gbps です。

解説

このドライバは、コントローラの SATA ポートへの CAM(4) のサブシステムのネイティブのアクセスを提供します。それぞれの SATA ポートは、16 個のターゲットがある別々のバスとして CAM に表されます。バス管理の詳細の大部分は、CAM の SATA 特有の転送によって扱われます。接続された ATA ディスクは、ATA プロトコルディスク周辺機器ドライバ ada(4) によって扱われます。 ATAPI デバイスは、SCSI プロトコル周辺機器ドライバ cd(4), da(4), sa(4) などによって扱われます。

ドライバの機能は、シリアル ATA と ATAPI デバイスのサポート、 (FIS ベースの切り換えを含む) Port Multiplier、 (1 ポート毎に 31 コマンドの) ハードウェアコマンドキュー、ネイティブコマンドキュー、SATA インタフェース Power Management、デバイスのホットプラグ、と Message Signaled Interrupt を含んでいます。

局所化 (localization) または状態報告の目的のために led(4) API を通して siis ドライバによってサポートされるアダプタの活動 LED を制御することができます。

また、同じハードウェアは、 ata(4) サブシステムから atasiliconimage ドライバによってサポートされます。同時に両方のドライバがロードされるなら、これは、2 つのより機能的なものとして優先権を与えられます。

ハードウェア

siis ドライバは、次のコントローラチップをサポートしています:

• SiI3124 (PCI-X 133MHz/64bit, 4 ports)
• SiI3131 (PCIe 1.0 x1, 1 port)
• SiI3132 (PCIe 1.0 x1, 2 ports)
• SiI3531 (PCIe 1.0 x1, 1 port)

関連ファイル

/dev/led/siisch*

識別 LED デバイスノード

関連項目

ada(4), ata(4), cam(4), cd(4), da(4), led(4), sa(4)

歴史

siis ドライバは、 FreeBSD 8.0 ではじめて登場しました。

作者

Alexander Motin <mav@FreeBSD.org>.