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SF(4)
SF(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual SF(4)

名称

sfAdaptec AIC-6915 “Starfire” PCI ファーストイーサネットアダプタドライバ

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

device miibus
device sf

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:

if_sf_load="YES"

解説

sf ドライバは、Adaptec AIC-6915 "Starfire"チップセットに基づく Adaptec Duralink ファーストイーサネットアダプタのサポートを行ないます。

AIC-6915 は、MII インタフェースをもつバスマスタコントローラです。それは、高い優先度と低い優先度の送信と受信キュー、TCP/IP チェックサムオフロード、複数の DMA 記述子形式、ポーリングとプロデューサ/コンシューマ DMA モデルの両方をサポートします。 AIC-6915 受信フィルタリングオプションは、 16 エントリの完全なフィルタ、マルチキャストアドレスのための 512 ビットのハッシュテーブル、優先権アドレスマッチングための 512 ビットのハッシュテーブル、 VLAN フィルタリングを含みます。外部 MII 規格トランシーバは、メディアインタフェースのために必要です。

マルチポートアダプタは、PCI から PCI ブリッジを介して接続されたいくつかの AIC-6915 コントローラから成ります。各コントローラは、 sf ドライバによって別々のインタフェースとして扱われます。

sf ドライバは、次のメディアタイプをサポートします:

autoselect
メディアタイプとオプションの自動選択を有効にします。ユーザは、 /etc/rc.conf ファイルにメディアオプションを加えることによって、手動で自動選択モードを無効にできます。
10baseT/UTP
10Mbps オペレーションを設定します。また、 mediaopt オプションは、 全二重半二重 モードのどちらかを選択するために使用することができます。
100baseTX
100Mbps (ファーストイーサネット) オペレーションを設定します。また、 mediaopt オプションは、 全二重半二重 モードのどちらかを選択するために使用することができます。

sf ドライバは、次のメディアオプションをサポートします:

full-duplex
全二重オペレーションを強制的に設定します。
half-duplex
半二重オペレーションを強制的に設定します。

このデバイスの設定についてのより詳しい情報については、 ifconfig(8) を参照してください。

ハードウェア

sf ドライバによってサポートさられたアダプタは、次のものを含んでいます:

  • ANA-62011 64-bit シングルポート 10/100baseTX アダプタ
  • ANA-62022 64-bit デュアルポート 10/100baseTX アダプタ
  • ANA-62044 64-bit クワッドポート 10/100baseTX アダプタ
  • ANA-69011 32-bit シングルポート 10/100baseTX アダプタ
  • ANA-62020 64-bit シングルポート 100baseFX アダプタ

SYSCTL 変数

次の変数は、 sysctl(8) 変数と loader(8) 調整変数の両方に利用可能です:
dev.sf.%d.int_mod
102.4us 単位で割り込み処理を遅らせる最大の量。受け付けられる範囲は、0 から 31 で、デフォルト値は、1 (102.4us) です。値 0 は、割り込み緩和を完全に無効にします。インタフェースは、変更の効果が効く前に、停止させて、再び上げる必要はありません。
dev.sf.%d.stats
ドライバで維持される多くの役に立つ MAC カウンタを表示します。

診断

sf%d: couldn't map memory
致命的な初期化エラーが発生しました。 BIOS が "プラグアンドプレイ"オペレーティングシステムのために設定にされているので、PCI BIOS がそのようなデバイスを設定しなかったなら、これは、起こるかもしれません。 BIOS の "プラグアンドプレイ"設定は、PCI デバイスが FreeBSD で適切に動作するためには、"no"または "off"に設定されるべきです。
sf%d: couldn't map ports
致命的な初期化エラーが発生しました。 BIOS が "プラグアンドプレイ"オペレーティングシステムのために設定にされているので、 PCI BIOS がそのようなデバイスを設定しなかったなら、これは、起こるかもしれません。 BIOS の "プラグアンドプレイ"設定は、PCI デバイスが FreeBSD で適切に動作するためには、"no"または "off"に設定されるべきです。
sf%d: couldn't map interrupt
致命的な初期化エラーが発生しました。
sf%d: no memory for softc struct!
ドライバは、初期化の間、デバイス毎のインスタンス情報のためのメモリの割り付けに失敗しました。
sf%d: failed to enable I/O ports/memory mapping!
ドライバは、PCI I/O ポートか共有メモリアクセスの初期化に失敗しました。カードがバスマスタースロットにないなら、これは、起こるかもしれません。
sf%d: watchdog timeout
デバイスがネットワークに応答を止めたか、またはネットワーク接続 (ケーブル) に関する問題があります。

歴史

sf デバイスドライバは、 FreeBSD 3.0 ではじめて登場しました。

作者

sf ドライバは、 Bill Paul <wpaul@ctr.columbia.edu>によって書かれました。
January 21, 2008 FreeBSD