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MLX(4)
MLX(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual MLX(4)

名称

mlxMylex DAC-ファミリ RAID ドライバ

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

device pci
device mlx

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:

mlx_load="YES"

解説

mlx ドライバは Digital/Compaq によって改称されたバージョンを含んで、 Mylex DAC-ファミリ PCI の SCSI RAID コントローラのサポートを行ないます。

ハードウェア

mlx ドライバによってサポートされたコントローラは次を含みます:

  • Mylex DAC960P
  • Mylex DAC960PD / DEC KZPSC (Fast Wide)
  • Mylex DAC960PDU
  • Mylex DAC960PL
  • Mylex DAC960PJ
  • Mylex DAC960PG
  • Mylex DAC960PU / DEC PZPAC (Ultra Wide)
  • Mylex AcceleRAID 150 (DAC960PRL)
  • Mylex AcceleRAID 250 (DAC960PTL1)
  • Mylex eXtremeRAID 1100 (DAC1164P)
  • RAIDarray 230 controllers, aka the Ultra-SCSI DEC KZPAC-AA (1-ch, 4MB cache), KZPAC-CA (3-ch, 4MB), KZPAC-CB (3-ch, 8MB cache)

すべての主要なファームウェアリビジョン (2.x、3.x、4.x と 5.x) がサポートされていますが、コントローラで利用可能な最新のファームウェアにアップグレードするのは常に賢明です。

記載しなかったコンパチブル Mylex コントローラは動作するはずですが、確かめられていません。

診断

コントローラ初期化フェーズ

mlx%d: controller initialisation in progress...
mlx%d: initialisation complete

コントローラのファームウェアは実行され、初期化処理は終了しました。

mlx%d: physical drive %d:%d not responding

チャネルでのドライブ: ターゲットは応答しません。それを失敗したか、または取り除かれたかもしれません。

mlx%d: spinning up drives...

ドライブの立ち上げは進行しています。これは数分かかるかもしれません。

mlx%d: configuration checksum error

配列設定は崩壊しました。

mlx%d: mirror race recovery in progress
mlx%d: mirror race on a critical system drive
mlx%d: mirror race recovery failed

これらのエラーコードは文書化されていません。

mlx%d: physical drive %d:%d COD mismatch

チャネルでのドライブ上の設定データ: ターゲットは配列の残りと一致しません。

mlx%d: system drive installation aborted

2 つ以上のシステムドライブが設定されるのを防止するエラーが発生しました。

mlx%d: new controller configuration found

コントローラは不揮発性メモリの設定にとって代わるディスク上の設定を検出しました。リセットして新しい設定にします。

mlx%d: FATAL MEMORY PARITY ERROR

ファームウェアは致命的なメモリエラーを検出しました。ドライバは、このコントローラにアタッチすることを試みません。

mlx%d: unknown firmware initialisation error %x:%x:%x

未知のエラーが初期化の間に発生しました。それは無視されます。

ドライバ初期化/シャットダウンフェーズ:

mlx%d: can't allocate scatter/gather DMA tag
mlx%d: can't allocate buffer DMA tag
mlx%d: can't allocate s/g table
mlx%d: can't make initial s/g list mapping
mlx%d: can't make permanent s/g list mapping
mlx%d: can't allocate interrupt
mlx%d: can't set up interrupt

リソースの割り付けエラーはドライバを初期化している間に発生しました。初期化は失敗し、ドライバはこのコントローラに取り付けられません。

mlx%d: error fetching drive status

すべてのシステムドライブの現在の状態は取得できないかもしれません。システムドライブの取り付けはアボートされます。

mlx%d: device_add_child failed
mlx%d: bus_generic_attach returned %d

システムドライブインスタンスの作成が失敗しました。 2 つ以上のシステムドライブの取り付けはアボートされました。

mlxd%d: detaching...

表示されたシステムドライブは取り外されています。

mlxd%d: still open, can't detach

表示されたシステムドライブはまだオープンされているかマウントされています。コントローラを取り外すことができません。

mlx%d: flushing cache...

コントローラキャッシュは取り外されるかシャットダウンされる前にフラッシュ (消去) されました。

操作上の診断:

mlx%d: ENQUIRY failed - %s
mlx%d: ENQUIRY2 failed
mlx%d: ENQUIRY_OLD failed
mlx%d: FLUSH failed - %s
mlx%d: CHECK ASYNC failed - %s
mlx%d: REBUILD ASYNC failed - %s
mlx%d: command failed - %s

コントローラは与えられた理由でコマンドを拒否しました。

mlx%d: I/O beyond end of unit (%u,%d > %u)
mlx%d: I/O error - %s

I/O エラーはコントローラによって報告されました。

mlx%d: periodic enquiry failed - %s

コントローラに状態をポーリングする試みは与えられた理由で失敗しました。

mlx%d: mlx_periodic_enquiry: unknown command %x

周期的な状態のポーリングは崩壊するコマンドを発行しました。

mlxd%d: drive offline
mlxd%d: drive online
mlxd%d: drive critical

表示されたシステムディスクは状態を変更しました。

mlx%d: physical drive %d:%d reset
mlx%d: physical drive %d:%d killed %s
mlx%d: physical drive %d:%d error log: sense = %d asc = %x asq = %x
mlx%d: info %4D csi %4D

チャネルでのドライブ: ターゲットはリセットされ、与えられた理由で kill されたか、または SCSI エラーに直面しました。

mlx%d: unknown log message type %x
mlx%d: error reading message log - %s

コントローラのメッセージログを読み込んでいる間にエラーが発生しました。

mlxd%d: consistency check started
mlx%d: consistency check completed

ユーザによって起動された一貫性チェックが開始され、完了しました。

mlx%d: drive rebuild started for %d:%d
mlx%d: drive rebuild completed

ユーザによって起動された物理ドライブの再構築が開始され、完了しました。

mlx%d: background check/rebuild operation started
mlx%d: background check/rebuild operation completed

自動システムドライブ一貫性チェックか物理ドライブの再構築は開始され、完了しました。

mlx%d: channel %d pausing for %d seconds
mlx%d: channel %d resuming
mlx%d: pause command failed - %s
mlx%d: pause failed for channel %d
mlx%d: resume command failed - %s
mlx%d: resume failed for channel %d

コントローラ/チャネルフェーズ操作通知。 (チャネルフェーズは現在どんなコントローラでもサポートされません。)

mlx%d: controller wedged (not taking commands)

コントローラは新しいコマンドを発行する試みに応答しません。

mlx%d: duplicate done event for slot %d
mlx%d: done event for nonbusy slot %d

コマンドのコントローラのオンボードリストか、またはドライバのいずれかで不正が起こりました。

関連項目

mlxcontrol(8)

作者

mlx ドライバは、 Michael Smith <msmith@FreeBSD.org>によって書かれました。

このマニュアルページは、 Jeroen Ruigrok van der Werven <asmodai@FreeBSD.org>と Michael Smith <msmith@FreeBSD.org>によって書かれました。

バグ

ドライバは、EISA アダプタをまだサポートしていません。 DEC KZPSC には、合理的な最近のファームウェアを十分に保持するフラッシュ ROM が少しもありません。これはこのドライバのために問題を起こしました。

ドライバは、AcceleRAID 352、eXtremeRAID 2000 および 3000 個の製品に含まれているバージョン 6.x ファームウェアをまだサポートしていません。

August 10, 2004 FreeBSD