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MCD(4)
MCD(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual MCD(4)

名称

mcdMitsumi CD-ROM ドライバ

書式

device mcd

/boot/device.hints 中で:
hint.mcd.0.at="isa"
hint.mcd.0.port="0x300"
hint.mcd.0.irq="10"

解説

mcd ドライバは Mitsumi-brand CD-ROM プレイヤに対してデータとオーディオインタフェースを提供します。 CD-ROM プレイヤは、Mitsumi 専用のコントローラボードの 1 つを介して ISA バスに接続されていなければなりません。サポートされているコントローラボードは LU002S、LU005S、FX001 そして一般的な FX001D です。

mcd ドライバは、ディスクに固有の ioctl() コマンド、すなわち DIOCGDINFO, DIOCGPART, DIOCWDINFO, DIOCSDINFO コマンドに応答します。他のディスクに固有の ioctl() コマンドはエラーを返します。

さらに、 mcd ドライバは、特別の CD-ROM ioctl() コマンドに応答します。これらのコマンドは CD-ROM プレイヤのオーディオ機能を制御します。コマンドは次のとおりです。

CDIOCREADSUBCHANNEL
ディスク再生中の現在の状態におけるサブチャネル情報を取得します。
CDIOCREADTOCHEADER
目次ヘッダを取得します。
CDIOCREADTOCENTRYS
すべての目次を取得します。
CDIOCPLAYTRACKS
指定された位置でオーディオ再生を始めます。
CDIOCPLAYBLOCKS
エラー EINVAL で失敗します。
CDIOCPLAYMSF
指定された位置でオーディオ再生を始めます。
CDIOCRESUME
以前に一時停止されたディスクの再生をレジュームします。
CDIOCPAUSE
ディスクの再生を一時停止します。
CDIOCSTART
ディスクの再生を始めます。
CDIOCSTOP
以前に再生中のディスクを停止します。
CDIOCEJECT
ディスクトレーを開きます。 (対応する閉じるコマンドのサポートはありません)
CDIOCRESET
あらゆる再生を停止し、Mitsumi コントローラボードをリセットします。
CDIOCSETDEBUG
カーネルに mcd ドライバについてのデバッグメッセージをコンソールに印刷させます。
CDIOCCLRDEBUG
カーネルに mcd ドライバについてのデバッグメッセージの印刷を中止させます。

上記で定義された ioctl() コマンドは mcd ドライバがサポートするただ 1 つのコマンドです。ドライバの将来のバージョンでサポートされるかもしれない ( CDIOCSETVOLCDIOCSETSTERIO のような) 他の CD-ROM に関連する ioctl() コマンドがあります。

関連ファイル

/dev/(r)mcd0a
ディスク上の BSD パーティションにアクセスします。通常、CD-ROM ディスク上に 1 つのファイルシステムだけがあります。
/dev/(r)mcd0c
raw (生の) デバイスにアクセスします。

mcd ドライバのためのキャラクタモードデバイスは、データでの性能が悪いので、 CD-ROM プレイヤのオーディオ機能に限定してアクセスするために使用されるべきです。

ドライバの現在のバージョンは、生成されたあらゆる IRQ リクエストのための割り込みハンドラを持っていますが、インタフェースボードの DMA または IRQ 機能のどちらも使用しません。 DMA 機能がサポートされるまで、ボードが生成する割り込みだけはドライバによってとにかくサポートされません。

関連項目

< sys/cdio.h>

歴史

mcd ドライバは、 FreeBSD 1.0 で登場しました。

作者

ドライバは、 Holger Veit (データ部分) および Brian Moore (オーディオ部分) によって書かれました。変更は Gary Clark II, Andrew A. ChernovJordan K. Hubbard によって提供されました。
December 8, 1994 FreeBSD