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名称
isp — Qlogic ベースの SCSI と FibreChannel SCSI ホストアダプタ書式
このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:
device isp
もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:
isp_load="YES"
解説
このドライバは、 SCSI か FibreChannel デバイスへのアクセスを提供します。SCSI 機能は、Ultra SCSI と SCSI のワイドモードトランザクション、 Ultra2 LVD (ISP1080 と ISP1280 のための)、 Ultra3 LVD (ISP12160 のための) のサポートを含んでいます。
Fibre Channel サポートは、 FibreChannel に FCP SCSI プロファイルを使用して、 Class3 と Class2 接続 (Qlogic 2100 は、Class3 専用で、 Class2 モードを強制する Qlogic 2200 へのささいなパッチ) を利用します。パブリックとプライベートループとポイントツーポイント接続 (Qlogic 2200 のみ) でサポート可能です。新しい 2 ギガビットカード (2300, 2312, 2322) と 4 ギガビット (2422, 2432) もまたサポートされます。コマンドタグ付けは、すべてサポートされます (実際、 FibreChannel は、タグ付けを必要とします)。ファイバのサポートは、 2100 カードを除いて、デフォルトで有効にされています。 2100 カードのためのファイバのサポートは、とても問題が多く、これらのカードが現在非常に古いので、利用者がそれを試みるような時間の価値はありません。
ファームウェア
ispfw(4) モジュールがブートストラップの間にロードされるならファームウェアは、利用可能です。たぶんこのドライバでテストされたままに ispfw(4) から利用可能なファームウェアを使用することを 強く お勧めします。
ハードウェア
isp ドライバによってサポートされたカードは、次があります:- ISP1000
- SBus Fast Wide、Ultra Fast Wide カード、シングルエンド (Single Ended) またはディファレンシャル (Differential) カード。訳注: シングルエンド, SCSI で用いられるバス駆動方式。訳注: ディファレンシャル, SCSI-3で採用されているバス駆動方式。
- ISP1020
- Qlogic 1020 Fast Wide と Differential Fast Wide PCI カード。
- ISP1040
- Qlogic 1040 Ultra Wide と Differential Ultra Wide PCI カード。また、DEC KZPBA-CA (シングルエンド) と KZPBA-CB (HVD ディファレンシャル) として知られています。訳注: HVD (High Voltage Differential), SCSI-3で採用されているバス駆動方式。
- Qlogic 1240
- Qlogic 1240 Dual Bus Ultra Wide と Differential Ultra Wide PCI カード。
- Qlogic 1020
- Qlogic 1020 SCSI カード。
- Qlogic 1040
- Qlogic 1040 Ultra SCSI カード。
- Qlogic 1080
- Qlogic 1280 LVD Ultra2 Wide PCI カード。
- Qlogic 1280
- Qlogic 1280 Dual Bus LVD Ultra2 Wide PCI カード。
- Qlogic 12160
- Qlogic 12160 Dual Bus LVD Ultra3 Wide PCI カード。
- Qlogic 210X
- Qlogic 2100 と 2100A Copper と Optical Fibre Channel Arbitrated Loop (single, dual)。
- Qlogic 220X
- Qlogic 2200 Copper と Optical Fibre Channel Arbitrated Loop PCI カード (single, dual, quad)。
- Qlogic 2300
- Qlogic 2300 Optical Fibre Channel PCI カード。
- Qlogic 2312
- Qlogic 2312 Optical Fibre Channel PCI カード。
- Qlogic 234X
- Qlogic 234X Optical Fibre Channel PCI カード (2312 chipset, single と dual attach)。
- Qlogic 2322
- Qlogic 2322 Optical Fibre Channel PCIe カード。
- Qlogic 200
- QLogic 2312 Fibre Channel PCI カードの Dell Branded バージョン。
- Qlogic 2422
- Qlogic 2422 Optical Fibre Channel PCI カード (4 ギガビット)
- Qlogic 2432
- Qlogic 2432 Optical Fibre Channel PCIe カード (4 ギガビット)
設定オプション
ターゲットモードのサポートは、options ISP_TARGET_MODE
オプションで有効にすることができます。
ブートオプション
次のオプションは、 /boot/device.hints で設定する値によって切り替えできます。それらは、次の通りです:
- hint.isp.0.disable
- カーネルのドライバを無効にするヒント値。
- hint.isp.0.fwload_disable
- ファームウェア ispfw(4) のロードを無効にするヒント値。
- hint.isp.0.prefer_memmap
- I/O 空間アクセスの代わりに PCI メモリ空間を使用するヒント値。
- hint.isp.0.prefer_iomap
- メモリ空間アクセスの代わりに PCI I/O 空間を使用するヒント値。
- hint.isp.0.ignore_nvram
- 基盤の NVRAM 設定を無視するヒント値。そうでなければ、NVRAM 設定を使用します。
- hint.isp.0.fullduplex
- 全二重モードを設定するヒント値。
- hint.isp.0.topology
-
接続のトポロジを選択するヒント値。サポートされる値は、次の通りです:
-
lport
- ポイントツーポイントのループバックとフォールバックのいずれか。
-
nport
- ループバックのポイントツーポイントとフォールバックのいずれか。
-
lport-only
- ループバック専用。
-
nport-only
- ポイントツーポイント専用。
-
- hint.isp.0.portwwn
- カードの NVRAM の値を上書きに使用したい完全な 64 ビット World Wide Node Name であるべきです。
- hint.isp.0.nodewwn
- カードの NVRAM の値を上書きに使用したい完全な 64 ビット World Wide Node Name であるべきです。
- hint.isp.0.iid
- イニシエータ (開始プログラム) ID またはループ ID を上書きするか、または設定するヒント。 Local Loop topologies の Fibre Channel カードについては、利用者は、この値を 0 以外に設定することを 強く お勧めします。
- hint.isp.0.role
- isp インスタンス (ターゲット、イニシエータ、ともに) のためのデフォルトの役割を定義するヒント。
- hint.isp.0.debug
- ドライバのデバッグレベル (値については、ファイル /usr/src/sys/dev/isp/ispvar.h を参照) のためのヒント値。
SYSCTL オプション
- dev.isp.N.loop_down_limit
- この値は、目に見えるデバイスのすべてをあきらめて期限が切れる前で、ループが落ちた後に秒単位でどのくらいウェート (待つ) するかを記述します。デフォルトは、300 秒 (5 分) です。別々の (調整不可能な) タイムアウトは、 FC の接続性の不足でブートを止めないようにブートするとき、使用されます。
- dev.isp.N.gone_device_time
- ループまたはファイバイベントのために (一時的に) 見えなくなるなら、この値は、デバイスがどのくらいウェート (待つ) するかを記述します。このタイムアウトが実行されている間に、それらのデバイスへの I/O は、単に保持されます。
- dev.isp.N.wwnn
- これは、このポートへの読み込み専用 World Wide Node Name 値です。
- dev.isp.N.wwpn
- これは、このポートへの読み込み専用 World Wide Port Name 値です。
作者
isp ドライバは、最初に NASA/Ames Research Center で NetBSD のために Matthew Jacob によって書かれました。バグ
現在ドライバは、いくつかの NVRAM 設定を無視します。ターゲットモードサポートは、まだ完全に信頼性がありません。それは、Fibre Channel では、まあまあ良い状態で、 Qlogic1040 カードでは、いくらか良い状態で動作しますが、他のカード (ファームウェアインタフェースの土壇場の公表なしの変更が原因で) ではまだ動作しません。
February 28, 2007 | FreeBSD |