名称

ipw — Intel PRO/Wireless (無線) 2100 IEEE 802.11 ドライバ

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:

if_ipw_load="YES"

どちらの場合も、ファームウェアライセンス (下記参照) を承認するために次の行を loader.conf(5) に置きます:

legal.intel_ipw.license_ack=1

解説

ipw ドライバは Intel PRO/Wireless (無線) 2100 MiniPCI ネットワークアダプタのサポートを行います。 ipw は、 station, adhoc と monitor モード操作をサポートします。いつでも、1 つの仮想インタフェースだけを設定することができます。このデバイスを設定する詳しい情報に関しては、 ifconfig(8) を参照してください。

このドライバは、動作するために ipwfw モジュールで構築されれたファームウェアを必要とします。使用するために有効にされるロードされたファームウェアについて、 /usr/share/doc/legal/intel_ipw/LICENSE のライセンスは、次の行を loader.conf(5) に追加することによって同意されなければなりません:

legal.intel_ipw.license_ack=1

関連ファイル

/usr/share/doc/legal/intel_ipw/LICENSE

ipw ファームウェアライセンス

使用例

既存の BSS ネットワークに結合します (すなわち、アクセスポイントに接続します):

ifconfig wlan create wlandev ipw0 inet 192.168.0.20 \ 
    netmask 0xffffff00

ネットワーク名“ my_net”で特定の BSS ネットワークに結合します:

ifconfig wlan create wlandev ipw0 ssid my_net up

64 ビットの WEP 暗号化で特定の BSS ネットワークに結合します:

ifconfig wlan create wlandev ipw0 ssid my_net \ 
 wepmode on wepkey 0x1234567890 weptxkey 1 up

128 ビットの WEP 暗号化で特定の BSS ネットワークに結合します:

ifconfig wlan create wlandev ipw0 wlanmode adhoc ssid my_net \ 
    wepmode on wepkey 0x01020304050607080910111213 weptxkey 1

診断

ipw%d: device timeout

ドライバはハードウェアをリセットします。これは起こるべきではありません。

ipw%d: firmware error

オンボードのマイクロコントローラがなんらかの理由でクラッシュしています。ドライバはハードウェアをリセットします。これは起こるべきではありません。

ipw%d: timeout waiting for firmware initialization to complete

オンボードのマイクロコントローラが時間内に初期化することに失敗しました。これは起こるべきではありません。

ipw%d: could not load firmware image '%s'

ドライバは、 firmware(9) サブシステムを使用してファームウェアイメージのロードに失敗しました。 ipwfw(4) ファームウェアモジュールが、インストールされ、使用許諾契約が loader(8) 調整変数に設定されているか、確かめます。

ipw%d: could not load microcode

マイクロコードイメージをオンボードのマイクロコントローラにアップロードする試みが失敗しました。これは起こるべきではありません。

ipw%d: could not load firmware

ファームウェアイメージをオンボードのマイクロコントローラにアップロードする試みが失敗しました。これは起こるべきではありません。

関連項目

ipwfw(4), pci(4), wlan(4), wlan_ccmp(4), wlan_tkip(4), wlan_wep(4), ifconfig(8), wpa_supplicant(8)

作者

元々 ipw ドライバは Damien Bergamini <damien.bergamini@free.fr>によって書かれました。