STGE(4) | FreeBSD Kernel Interfaces Manual | STGE(4) |
名称
stge — Sundance/Tamarack TC9021 ギガビットイーサネットアダプタドライバ書式
このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:
device miibus
device stge
device stge
もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:
if_stge_load="YES"
解説
stge デバイスドライバは Sundance/Tamarack TC9021 ギガビットイーサネットコントローラチップに基づく様々な NIC のサポートを行います。Sundance/Tamarack TC9021 は D-Link DGE-550T と Antares Microsystems ギガビットイーサネットボードで見つけられます。それは外部の PHY か外部の 10 ビットのインタフェースを使用しています。
stge ドライバによってサポートされたすべての NIC には、受信と送信両方のための TCP/UDP/IP チェックサムオフロード、ハードウェア VLAN タグのストリップ/挿入機能、と 64 ビットのマルチキャストハッシュフィルタと同様に受信割り込み緩和メカニズムがあります。 Sundance/Tamarack TC9021 は、銅線または 1000baseX ファイバアプリケーションのいずれかをを使用することができることを意味する、 TBI (10 ビットインタフェース) と GMII トランシーバをサポートします。
また、Sundance/Tamarack TC9021 は、インタフェース MTU 設定によって設定することができる、ジャンボフレームもサポートします。 ifconfig(8) ユーティリティで 1500 バイトより大きい MTU を設定することは、ジャンボフレームを受信して送信するようにアダプタを設定します。
stge ドライバは次のメディアタイプをサポートします:
- autoselect
- メディアタイプとオプションの自動選択を有効にします。ユーザは、 rc.conf(5) にメディアオプションを加えることによって、手動で自動選択モードを無効にできます。
- 10baseT/UTP
- 10Mbps オペレーションを設定します。 ifconfig(8) の mediaopt オプションも 全二重 または 半二重 モードのいずれかを選択するために使用することができます。
- 100baseTX
- 100Mbps (ファーストイーサネット) オペレーションを設定します。 ifconfig(8) の mediaopt オプションも 全二重 または 半二重 モードのいずれかを選択するために使用できます。
- 1000baseTX
- ツイストペア上の 1000baseTX オペレーションを設定します。 Sundance/Tamarack は 1000Mbps の autoselect モードのみをサポートします。
stge ドライバは次のメディアオプションをサポートします:
- full-duplex
- 全二重オペレーションを強制的に設定します。
- half-duplex
- 半二重オペレーションを強制的に設定します。
このデバイスの設定についてのより詳しい情報については、 ifconfig(8) を参照してください。
ハードウェア
stge ドライバは、次を含んで Sundance/Tamarack TC9021 ベースのギガビットイーサネットコントローラチップ基づく様々な NIC のサポートを行います:
- Antares Microsystems ギガビットイーサネット
- ASUS NX1101 ギガビットイーサネット
- D-Link DL-4000 ギガビットイーサネット
- IC Plus IP1000A ギガビットイーサネット
- Sundance ST-2021 ギガビットイーサネット
- Sundance ST-2023 ギガビットイーサネット
- Sundance TC9021 ギガビットイーサネット
- Tamarack TC9021 ギガビットイーサネット
SYSCTL 変数
次の変数は sysctl(8) 変数と loader(8) 調整変数の両方で利用可能です:- dev.stge.%d.rxint_nframe
- RxDMAComplete 割り込みの間のフレームの数。受け付けられる範囲は 1 から 255 で、デフォルト値は 8 フレームです。インタフェースは、変更の効果がある前に、落されて再び上げられていなければなりません。
- dev.stge.%d.rxint_dmawait
- 受信されたフレームの数が rxint_nframe より少ないなら、 Rx 割り込みを発行する前に 1 us 単位の増分でウェート (待つ) する最大の時間。受け付けられる範囲は 0 から 4194 で、デフォルト値は 30 マイクロ秒です。インタフェースは、変更の効果がある前に、落されて再び上げられていなければなりません。
歴史
stge ドライバは、 NetBSD から移植され、 FreeBSD 6.2 ではじめて登場しました。 NetBSD のバージョンは、 <thorpej@NetBSD.org>によって書かれました。作者
stge ドライバは、 <yongari@FreeBSD.org>によって移植されました。November 23, 2010 | FreeBSD |