EN JA
RUM(4)
RUM(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual RUM(4)

名称

rumRalink Technology USB IEEE 802.11a/b/g 無線ネットワークデバイス

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

device ehci
device uhci
device ohci
device usb
device rum
device wlan
device wlan_amrr

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:

if_rum_load="YES"

解説

rum ドライバは、USB 2.0 と Ralink RT2501USB と RT2601USB チップセットに基づく PCI Express Mini Card 無線アダプタをサポートします。

Ralink PCI Express Mini Card アダプタは、通常の USB 2.0 デバイスとして現れます、したがって、 rum ドライバによって取り扱われます。

RT2501USB チップセットは、Ralink の 802.11a/b/g アダプタの第二世代です。それは、2 つの統合チップ、RT2571W MAC/BBP と RT2528 または RT5226 無線トランシーバから成ります。

RT2601USB チップセットは、2 つの統合チップ、RT2671 MAC/BBP と RT2527 または RT5225 無線トランシーバから成ります。このチップセットは、アダプタの操作領域を拡張し、より高いスループットを達成するために複数のアンテナがある MIMO (multiple-input multiple-output (複数入力複数出力)) 技術を使用します。

rum は、 station, adhoc, hostapmonitor モード操作をサポートします。いつでも、1 つの仮想インタフェースだけを設定することができます。このデバイスを設定する詳細については、 ifconfig(8) を参照してください。

ハードウェア

rum ドライバは、次を含む、 Ralink RT2501USB と RT2601USB チップセットに基づく USB 2.0 無線のアダプタをサポートします:

カード バス
3Com Aolynk WUB320g USB
Abocom WUG2700 Ta USB
Airlink101 AWLL5025 USB
ASUS WL-167g ver 2 USB
Belkin F5D7050 ver 3 USB
Belkin F5D9050 ver 3 USB
Buffalo WLI-U2-SG54HP USB
Buffalo WLI-U2-SG54HG USB
Buffalo WLI-U2-G54HP USB
Buffalo WLI-UC-G USB
CNet CWD-854 ver F USB
Conceptronic C54RU ver 2 USB
Corega CG-WLUSB2GO USB
D-Link DWA-110 USB
D-Link DWA-111 USB
D-Link DWL-G122 rev C1 USB
D-Link WUA-1340 USB
Digitus DN-7003GR USB
Edimax EW-7318USG USB
Gigabyte GN-WB01GS USB
Gigabyte GN-WI05GS USB
Hawking HWUG1 USB
Hawking HWU54DM USB
Hercules HWGUSB2-54-LB USB
Hercules HWGUSB2-54V2-AP USB
LevelOne WNC-0301USB v3 USB
Linksys WUSB54G rev C USB
Linksys WUSB54GR USB
Planex GW-US54HP USB
Planex GW-US54Mini2 USB
Planex GW-USMM USB
Senao NUB-3701 USB
Sitecom WL-113 ver 2 USB
Sitecom WL-172 USB
Sweex LW053 USB
TP-LINK TL-WN321G USB

使用例

既存の BSS ネットワークに結合します (すなわち、アクセスポイントに接続します):

ifconfig wlan create wlandev rum0 inet 192.168.0.20 \ 
    netmask 0xffffff00

ネットワーク名“ my_net”: で特定の BSS ネットワークに結合します:

ifconfig wlan create wlandev rum0 ssid my_net up

64 ビット WEP 暗号化で特定の BSS ネットワークに結合します:

ifconfig wlan create wlandev rum0 ssid my_net \ 
 wepmode on wepkey 0x1234567890 weptxkey 1 up

128 ビット WEP 暗号化で特定の BSS ネットワークに結合します:

ifconfig wlan create wlandev rum0 wlanmode adhoc ssid my_net \ 
    wepmode on wepkey 0x01020304050607080910111213 weptxkey 1

診断

rum%d: could not load 8051 microcode
マイクロコードをオンボード 8051 マイクロコントローラユニットにアップロードを試みている間にエラーが発生しました。ドライバは、ハードウェアをリセットします。これは、起こるべきではありません。

歴史

rum ドライバは、 OpenBSD 4.0 ではじめて登場しました。

作者

元々 rum ドライバは、 Niall O'Higgins <niallo@openbsd.org>と Damien Bergamini <damien@openbsd.org>によって書かれました。

バグ

ホスト AP モードは、クライアントの電源節約をサポートしません。電源節約モードを使用するクライアントは、パケット損失を経験します (クライアントで電源節約を無効にすると、これを修正します)。
April 13, 2008 FreeBSD