名称

msk — Marvell/SysKonnect Yukon II ギガビットイーサネットアダプタドライバ

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:

if_msk_load="YES"

解説

msk デバイスドライバは、Marvell/SysKonnect Yukon II ギガビットイーサネットコントローラチップに基づく様々な NIC のサポートを行います。

msk ドライバによってサポートされたすべての NIC には、 64 ビットのマルチキャストハッシュフィルタと同様に転送のための TCP/UDP/IP チェックサムオフロード、 TCP セグメンテーデョンオフロード (TSO)、ハードウェア VLAN タグストリップ/挿入機能と割り込み適正メカニズムがあります。 Yukon II は、銅または 1000baseX ファイバアプリケーションのどちらかでそれを使用することができることを意味する、TBI (10 ビットのインタフェース) と GMII トランシーバをサポートします。

また、Yukon II は、インタフェース MTU 設定を通して設定することができる、ジャンボフレーム (最大 9022 バイト) をサポートします。 ifconfig(8) ユーティリティで 1500 バイト以上の MTU の選択は、ジャンボフレームを受信して送信するためのアダプタを設定します。

msk ドライバは、次のメディアタイプをサポートします:

autoselect

メディアタイプとオプションの自動選択を有効にします。ユーザは、 rc.conf(5) にメディアオプションを加えることによって、手動で自動選択モードを無効にできます。

10baseT/UTP

10Mbps オペレーションを設定します。 ifconfig(8) mediaopt オプションも 全二重 または 半二重 モードのいずれかを選択するために使用することができます。

100baseTX

100Mbps (ファーストイーサネット) オペレーションを設定します。 ifconfig(8) mediaopt オプションも 全二重 または 半二重 モードのいずれかを選択するために使用することができます。

1000baseTX

ツイストペア上の 1000baseTX オペレーションを設定します。 ifconfig(8) mediaopt オプションも 全二重 または 半二重 モードのいずれかを選択するために使用することができます。

1000baseSX

1000Mbps (ギガビットイーサネット) オペレーションを設定します。 全二重 または 半二重 モードの両方がサポートされます。

msk ドライバは、次のメディアオプションをサポートします:

full-duplex

全二重オペレーションを強制的に設定します。

half-duplex

半二重オペレーションを強制的に設定します。

このデバイスの設定についてのより詳しい情報については、 ifconfig(8) を参照してください。

ハードウェア

msk ドライバは、次を含んでギガビットイーサネットコントローラチップをベースとした Marvell/SysKonnect に基づく様々な NIC のサポートを行います:

• D-Link 550SX Gigabit Ethernet
• D-Link 560SX Gigabit Ethernet
• D-Link 560T Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8021CU Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8021 SX/LX Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8022CU Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8022 SX/LX Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8061CU Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8061 SX/LX Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8062CU Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8062 SX/LX Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8035 Fast Ethernet
• Marvell Yukon 88E8036 Fast Ethernet
• Marvell Yukon 88E8038 Fast Ethernet
• Marvell Yukon 88E8039 Fast Ethernet
• Marvell Yukon 88E8040 Fast Ethernet
• Marvell Yukon 88E8040T Fast Ethernet
• Marvell Yukon 88E8042 Fast Ethernet
• Marvell Yukon 88E8048 Fast Ethernet
• Marvell Yukon 88E8050 Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8052 Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8053 Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8055 Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8056 Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8057 Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8058 Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8059 Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8070 Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8071 Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8072 Gigabit Ethernet
• Marvell Yukon 88E8075 Gigabit Ethernet
• SysKonnect SK-9Sxx Gigabit Ethernet
• SysKonnect SK-9Exx Gigabit Ethernet

ローダ調整変数

調整変数は、カーネルをブートする前に loader(8) のプロンプトで設定するか、または loader.conf(5) に格納して設定できます。

hw.msk.msi_disable

この調整変数は、イーサネットハードウェアで MSI のサポートを無効にします。デフォルト値は、0 です。

SYSCTL 変数

次の変数は、 sysctl(8) 変数と loader(8) 調整変数の両方で利用可能です:

dev.mskc.%d.int_holdoff

割り込みを遅延する最大の時間。有効な範囲は、1us の単位で 125MHz に対して 0 から 34359738 で、デフォルトは、100 (100us) です。インタフェースは、変更の効果を得る前に、落して再び上げる必要があります。

dev.mskc.%d.process_limit

タスクキューのスケジュールの前に、イベントループで処理される Rx イベントの最大量。受け付けられる範囲は、30 から 256 です、デフォルト値は、128 イベントです。インタフェースは、変更の効果が生じる前に、ダウンして再びアップする必要はありません。

関連項目

altq(4), arp(4), miibus(4), netintro(4), ng_ether(4), vlan(4), ifconfig(8)

歴史

msk ドライバは、 Pyun YongHyeon <yongari@FreeBSD.org>によって書かれました、そして、それは、 sk(4) と Marvell の FreeBSD ドライバに基づいています。それは、 FreeBSD 7.0 と FreeBSD 6.3 ではじめて登場しました。