IGB(4) | FreeBSD Kernel Interfaces Manual | IGB(4) |
名称
igb — Intel(R) PRO/1000 PCI Express ギガビットイーサネットアダプタドライバ書式
このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:
device igb
もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:
if_igb_load="YES"
解説
igb ドライバは、Intel 82575 と 82576 イーサネットコントローラチップに基づく PCI Express ギガビットイーサネットアダプタのサポートを行います。ドライバは、送信/受信チェックサムオフロードとジャンボフレームをサポートします。さらに、すべてのアダプタで TCP セグメンテーションオフロード (TSO) をサポートします。ローカライズの目的のための led(4) API を通して igb ドライバによってサポートされるアダプタの識別 LED を制御することができます。ハードウェア要求条件に関連する質問については、利用者の Intel PRO/1000 アダプタで提供された文書を参照してください。すべてのリストされたハードウェア要求条件は FreeBSD での使用に適用されます。
ジャンボフレーム (Jumbo Frame) のサポートは、インタフェース MTU 設定によって行なわれます。 ifconfig(8) ユーティリティで 1500 バイト以上の MTU を設定することは、ジャンボフレームを受信して転送するためにアダプタを設定します。ジャンボフレームの最大の MTU サイズは、9216 です。
このドライバは、ハードウェアの補助 VLAN をサポートします。 igb ドライバは、次のメディアタイプをサポートします:
- autoselect
- 速度とデュプレックス (双方向通信) のための自動ネゴシエーションを有効にします。
- 10baseT/UTP
- 10Mbps オペレーションを設定します。 全二重 モードを選択するために mediaopt オプションを使用します。
- 100baseTX
- 100Mbps オペレーションを設定します。 全二重 モードを選択するために mediaopt オプションを使用します。
- 1000baseSX
- 1000Mbps オペレーションを設定します。 全二重 モードだけがこの速度でサポートされます。
- 1000baseTX
- 1000Mbps オペレーションを設定します。 全二重 モードだけがこの速度でサポートされます。
igb ドライバは、次のメディアオプションをサポートします:
- full-duplex
- 全二重オペレーションを強制的に設定します。
- half-duplex
- 半二重オペレーションを強制的に設定します。
単にドライバを 全二重 に設定するために mediaopt を使用します。 mediaopt が指定されないなら、ドライバは、 半二重 をデフォルトとします。
このデバイスの設定についての詳しい情報については、 ifconfig(8) を参照してください。
ハードウェア
igb ドライバは、次の Intel 82575 と 82576 コントローラチップに基づくギガビットイーサネットアダプタをサポートします:
- Intel Gigabit ET Dual Port Server Adapter (82576)
- Intel Gigabit VT Quad Port Server Adapter (82575)
ローダ調整変数
カーネルをブートする前に loader(8) プロンプトで、または loader.conf(5) に格納して調整変数を設定することができます。- hw.igb.rxd
- ドライバによって割り付けられた受信記述子の数。デフォルト値は、1024 です。最小値は、80 で、最大値は、4096 です。
- hw.igb.txd
- ドライバによって割り付けられた送信記述子の数。デフォルト値は、1024 です。最小値は、80 で、最大値は、4096 です。
- hw.igb.enable_aim
- 1 に設定されるなら、Adaptive Interrupt Moderation を有効にします。デフォルトは、Adaptive Interrupt Moderation を有効にすることです。
- hw.igb.num_queues
- データ転送のために使用されるキューの数。 0 に設定されるなら、キューの数は、CPU の数とデバイスでサポートされる最大の MSI-X メッセージに自動的に基づいて設定されます。
- kern.ipc.nmbclusters
- 許可された mbuf クラスタの最大数。システムに 2 つ以上の igb カードがあるか、またはジャンボフレームが有効にされているなら、この値は、増加される必要があります。
- kern.ipc.nmbjumbo9k
- 許可された mbuf 9k ジャンボクラスタの最大数。インタフェースごとの少なくとも 8192 の特別のクラスタを許可するために、これを増加させることは、8192 の mtu を許可することができます。
関連ファイル
- /dev/led/igb*
- 識別 LED デバイスノード
使用例
igb0 の識別 LED をブリンクします:
echo f2 > /dev/led/igb0
再び igb0 の識別 LED をオフにします:
echo 0 > /dev/led/igb0
診断
- igb%d: Unable to allocate bus resource: memory
- 致命的な初期化エラーが発生しました。
- igb%d: Unable to allocate bus resource: interrupt
- 致命的な初期化エラーが発生しました。
- igb%d: watchdog timeout -- resetting
- デバイスがネットワークに応答を止めたか、またはネットワーク接続 (ケーブル) に関する問題があります。
サポート
一般的な情報とサポートについては、次の Intel サポートウェブサイトに行ってください。 http://support.intel.com問題がサポートしているアダプタでサポートしているカーネルのリリースされたソースコードで識別されるなら、<freebsd@intel.com>に問題に関する具体的な情報をメールしてください。
歴史
igb デバイスドライバは、 FreeBSD 7.1 ではじめて登場しました。作者
igb ドライバは、 <freebsd@intel.com>によって書かれました。March 25, 2013 | FreeBSD |