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ET(4)
ET(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual ET(4)

名称

etAgere ET1310 10/100/ギガビットイーサネットドライバ

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

device miibus
device et

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:

if_et_load="YES"

解説

et ドライバは、Agere ET1310 チップに基づく PCI Express イーサネットアダプタをサポートします。

et ドライバは、次のメディアタイプをサポートします:

autoselect
メディアタイプとオプションの自動選択を有効にします。ユーザは、 /etc/rc.conf ファイルにメディアオプションを加えることによって、手動で自動選択モードを無効にできます。

10baseT/UTP
10Mbps オペレーションを設定します。 mediaopt オプションも 全二重 または 半二重 モードのいずれかを選択するために使用できます。

100baseTX
100Mbps (ファーストイーサネット) オペレーションを設定します。 mediaopt オプションも 全二重 または 半二重 モードのいずれかを選択するために使用できます。

1000baseT
1000Mbps (ギガビットイーサネット) オペレーションを設定します。 mediaopt オプションは、 全二重 モードにのみ設定できます。

et ドライバは、次の media オプションをサポートします:

full-duplex
全二重オペレーションを強制的に設定します。

half-duplex
半二重オペレーションを強制的に設定します。

1000baseT メディアタイプは、それがアダプタによってサポートされる場合にだけ、利用可能であることに注意してください。このデバイスの設定についてのより詳しい情報については、 ifconfig(8) を参照してください。

ハードウェア

et ドライバは、Agere ET1310 10/100/Gigabit イーサネットアダプタをサポートしています。

調整変数

hw.et.rx_intr_npkts
この値は、受信割り込みが生成される前に、どのくらいのパケットが受信されるべきであるかを制御します。デフォルト値は、32 です。高度のストレスの元でライブロックされたホストを防ぐために、この値を 38 を超えるように設定することはお勧めです。
hw.et.rx_intr_delay
この値は、~4 マイクロ秒の単位で受信割り込みの生成を送らせます。それは、RX 割り込みモデレーションを達成するために hw.et.rx_intr_npkts と共に使用されます。デフォルト値は、20 です。
hw.et.tx_intr_nsegs
この値は、送信割り込みが生成される前に、どのくらいの (パケットでない) セグメントが送信されるべきであるかを制御します。デフォルト値は、126 です。アンダフローから TX リングを防ぐために、この値を 280 未満に設定することはお勧めです。
hw.et.timer
この値は、タイマ割り込みがどれくらいの頻度で生成されるべきであるかを制御します。それは、TX 割り込みモデレーションを達成するために hw.et.tx_intr_nsegs と共に使用されます。デフォルト値は、1000000000 (ナノ秒) です。

歴史

et デバイスドライバは、 DragonFly 1.11 ではじめて登場しました。それを含む最初の FreeBSD リリースは、 FreeBSD 8.0 でした。

作者

et ドライバは、 DragonFly のために Sepherosa Ziehau <sepherosa@gmail.com>によって書かれました。それは、 Xin LI <delphij@FreeBSD.org>によって FreeBSD に移植されました。
December 9, 2011 FreeBSD