名称

cdce — USB 通信デバイスクラスイーサネットドライバ

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:

if_cdce_load="YES"

解説

cdce ドライバは、USB 通信デバイスクラス (Communication Device Class (CDC)) とイーサネットサブクラスに基づく USB ホストからホスト (Host-to-Host) (通称 USB から USB (USB-to-USB)) と USB からイーサネット (USB-to-Ethernet) ブリッジのサポートを行います。

USB ブリッジは転送イーサネットフレームの両側でレギュラ (標準) ネットワークインタフェースとして現れます。

このデバイスの設定時の詳しい情報に関しては、 ifconfig(8) を参照してください。

USB 1.x ブリッジは 12Mbps までの速度と USB 2.0 の 480Mbps までの速度をサポートします。

パケットは別々の USB バルク転送の終点上で受信され送信されます。

cdce ドライバは別のメディアタイプまたはオプションをサポートしません。

ハードウェア

次のデバイスが cdce ドライバによってサポートされています:

• Prolific PL-2501 Host-to-Host Bridge Controller
• Sharp Zaurus PDA
• Terayon TJ-715 DOCSIS Cable Modem

診断

cdce%d: no union descriptor

ドライバは USB デバイスからのインタフェース記述子をフェッチすることができませんでした。手動で加えられた USB 業者/製品において、CDCE_NO_UNION フラグは失われた記述子について善処することができます。

cdce%d: no data interface

cdce%d: could not read endpoint descriptor

cdce%d: unexpected endpoint

cdce%d: could not find data bulk in/out

手動で加えられた USB 業者/製品において、これらのエラーは、ブリッジがドライバと互換性がないことを示します。

cdce%d: watchdog timeout

パケットは送信のためにキューに入れられ、送信コマンドを発行しましたが、デバイスはタイムアウトの期限が切れる前に送信の肯定応答 (ACK) に失敗しました。

cdce%d: no memory for rx list -- packet dropped!

MGETHDR か MCLGET のためのメモリ割り付けは失敗しまし、システムは、mbuf で low で実行しています。

cdce%d: abort/close rx/tx pipe failed

cdce%d: rx/tx list init failed

cdce%d: open rx/tx pipe failed

cdce%d: usb error on rx/tx

関連項目

arp(4), intro(4), netintro(4), usb(4), ifconfig(8) Universal Serial Bus Class Definitions for Communication Devices, http://www.usb.org/developers/devclass_docs/usbcdc11.pdf. Data sheet Prolific PL-2501 Host-to-Host Bridge/Network Controller, http://tech.prolific.com.tw/visitor/fcabdl.asp?fid=20679530.

歴史

cdce デバイスドライバは、 OpenBSD 3.6, NetBSD 3.0 と FreeBSD 6.0 ではじめて登場しました。

作者

cdce ドライバは、 Bill Paul <wpaul@windriver.com>によって書かれ、 Daniel Hartmeier <dhartmei@openbsd.org>によって OpenBSD に移植された aue(4) ドライバに基づき Craig Boston <craig@tobuj.gank.org>によって書かれました。

警告

悪名高く、多くの USB デバイスはそれらのクラスとインタフェースを正しく報告しません。それらの業者と製品 ID が手動でドライバに加えられるとき、検出されない製品は完全に動作するかもしれません。