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AN(4)
AN(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual AN(4)

名称

anAironet Communications 4500/4800 無線通信ネットワークアダプタドライバ

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

device an
device wlan

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:

if_an_load="YES"

解説

an ドライバは、次を含み Aironet Communications 4500 と 4800 無線の無線通信ネットワークアダプタとその改良型のサポートを行ないます。

  • Aironet Communications 4500 と 4800 シリーズ
  • Cisco Aironet 340 と 350 シリーズ
  • Xircom Wireless Ethernet Adapter

これらのデバイスのサポートは ISA、PCI と PCMCIA 品種を含んでいます。 Aironet 4500 のシリーズアダプタは 1 と 2Mbps で作動し、一方 Aironet 4800 のシリーズと Cisco アダプタは 1、2、5.5 と 11Mbps で作動することができます。 ISA、PCI と PCMCIA デバイスはすべて同じコア PCMCIA モジュールに基づき、すべては同じプログラミングインタフェースを持っています。しかしながら、Lucent WaveLAN/IEEE カード、普通の ISA と PCI デバイスとしてホストに現われる ISA と PCI カードとと違っています。そして、どんな PCCARD サポートも要求しません。

PCMCIA Aironet カードは、カーネル pccard(4) ドライバを含む PC Card サポートを要求します。 ISA カードは ISA プラグアンドプレイを使用するか、またはボード上で適切にディップスイッチを設定することにより特別の I/O アドレスと IRQ を使用するためかのいずれかに設定できます。 (デフォルトスイッチ設定はプラグアンドプレイのためにあります。) an ドライバはプラグアンドプレイサポートを持っており、いずれかの設定で動作します。しかしながら、ハードワイヤードの I/O アドレスと IRQ を使用する場合、ドライバ設定と NIC のスイッチ設定は一致しなければなりません。 PCI カードは、どんな種類のスイッチ設定も要求せず、自動的にプローブされ、アタッチされます。

Aironet カードとの相互作用するすべてのホスト/デバイスはプログラムされた I/O によってです。 Aironet デバイスは 802.11 と 802.3 フレーム、パワーマネージメント、BSS (インフラストラクチュア) と IBSS (アドホック) オペレーションモードをサポートします。 an ドライバは 802.11 フレームとしてすべての IP と ARP トラフィックをカプセル化します。しかしながら、それは 802.11 か 802.3 フレームのいずれかを受信できます。送信速度は、 1Mbps、2Mbps、 5.5Mbps、11Mbps または "自動" (NIC は自動的に最良の速度を選びます) の間で選択可能です。

デフォルトによって、 an ドライバは、インフラストラクチュア操作用の Aironet カードを設定します。

このデバイスの設定についてより詳しい情報については、 ifconfig(8) を参照してください。

診断

an%d: init failed
初期化コマンドが発行された後、Aironet カードは準備状態になることに失敗しました。
an%d: failed to allocate %d bytes on NIC
ドライバは、NIC に搭載された RAM の中の送信フレームのためにメモリを割り付けることができませんでした。
an%d: device timeout
Aironet カードは、送信コマンドの肯定応答 (アクノリッジ) のための割り込みの生成に失敗しました。

歴史

an デバイスドライバは、 FreeBSD 4.0 ではじめて登場しました。

作者

an ドライバは、 Bill Paul <wpaul@ee.columbia.edu>によって書かれました。
July 16, 2005 FreeBSD