AGE(4) | FreeBSD Kernel Interfaces Manual | AGE(4) |
名称
age — Attansic/Atheros L1 ギガビットイーサネットドライバ書式
このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:
device miibus
device age
device age
もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:
if_age_load="YES"
解説
age デバイスドライバは、Attansic/Atheros L1 PCI Express ギガビットイーサネットコントローラのサポートを行います。age ドライバによってサポートされたすべての LOM には、 64 ビットのマルチキャストハッシュフィルタと同様に、送信と受信の両方のための TCP/UDP/IP チェックサムオフロード、 TCP セグメンテーションオフロード (TSO)、ハードウェア VLAN タグストリップ/挿入機能、および割り込みモデレーションメカニズムがあります。
また、L1 は、インタフェース MTU 設定によって設定できる、 (最大 10240 バイトの) ジャンボフレーム (Jumbo Frames) サポートします。ジャンボフレームを受信し送信するためのアダプタを設定する ifconfig(8) ユーティリティで 1500 バイトより大きい MTU を選択します。
age ドライバは、次のメディアタイプをサポートします:
- autoselect
- メディアタイプとオプションの自動選択を有効にします。ユーザは、 rc.conf(5) にメディアオプションを加えることによって、手動で自動選択モードを無効にできます。
- 10baseT/UTP
- 10Mbps オペレーションを設定します。
- 100baseTX
- 100Mbps (ファーストイーサネット) オペレーションを設定します。
- 1000baseTX
- ツイストペア上の 1000baseTX オペレーションを設定します。
age ドライバは、次のメディアオプションをサポートします:
- full-duplex
- 全二重オペレーションを強制的に設定します。
- half-duplex
- 半二重オペレーションを強制的に設定します。
このデバイスの設定についてのより詳しい情報については、 ifconfig(8) を参照してください。
ハードウェア
age ドライバは、次を含む、Attansic/Atheros L1 ギガビットイーサネットコントローラチップ基づく LOM のサポートを行います:
- ASUS M2N8-VMX
- ASUS M2V
- ASUS M3A
- ASUS P2-M2A590G
- ASUS P5B-E
- ASUS P5B-MX/WIFI-AP
- ASUS P5B-VMSE
- ASUS P5K
- ASUS P5KC
- ASUS P5KPL-C
- ASUS P5KPL-VM
- ASUS P5K-SE
- ASUS P5K-V
- ASUS P5L-MX
- ASUS P5DL2-VM
- ASUS P5L-VM 1394
- ASUS G2S
ローダ調整変数
カーネルをブートする前の loader(8) プロンプトで、または loader.conf(5) に格納して、次の調整変数を設定することができます。- hw.age.msi_disable
- この調整変数は、イーサネットハードウェア上の MSI のサポートを無効にします。デフォルト値は、0 です。
- hw.age.msix_disable
- この調整変数は、イーサネットハードウェア上の MSI-X のサポートを無効にします。デフォルト値は、0 です。
SYSCTL 変数
次の変数は、 sysctl(8) 変数と loader(8) 調整変数の両方で利用可能です:- dev.age.%d.int_mod
- 2us 単位の割込み処理を遅延する最大の時間。受け付けられる範囲は、0 から 65000 で、デフォルトは、50 (100us) です。値 0 は、割り込みモデレーションを完全に無効にします。
- dev.age.%d.process_limit
- タスクキューの再スケジュールの前に、イベントループで処理される Rx イベントの最大値。受け付けられる範囲は、30 から 255 で、デフォルトは、128 イベントです。変更の効果が効く前に、インタフェースを落して、再び上げる必要はありません。
- dev.age.%d.stats
- ドライバで維持された多くの役に立つ MAC カウンタを表示します。
歴史
age ドライバは <yongari@FreeBSD.org>によって書かれました。それは FreeBSD 7.1 ではじめて登場しました。September 18, 2008 | FreeBSD |