名称

ie — イーサネットデバイスドライバ

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:

if_ie_load="YES"

/boot/device.hints 中で:
hint.ie.0.at="isa"
hint.ie.0.port="0x300"
hint.ie.0.irq="5"
hint.ie.0.maddr="0xd0000"

ハードウェア

ie ドライバは、Intel i82586 チップに基づいている次の 8 と 16 ビットの ISA イーサネットカードのサポートを行います:

• 3COM 3C507
• AT&T EN100
• AT&T Starlan 10
• AT&T Starlan Fiber
• Intel EtherExpress 16
• RACAL Interlan NI5210

診断

ie%d: unknown board type code %d

i82586 チップが検出されましが、ドライバがプローブ中に実際のボードタイプを決定することができませんでした。

ie%d: kernel configured maddr %x doesn't match board configured maddr %x

デバイスプローブが、カーネル設定ファイルで指定されたものとは異なった maddr を検出しました。

ie%d: can't find shared memory

デバイスプローブが、共有メモリのサイズを決定するためにアクセスすることができませんでした。

ie%d: kernel configured msize %d doesn't match board configured msize %d

デバイスプローブが、カーネル設定ファイルで指定されたものとは異なった共有メモリのサイズを検出しました。

ie%d: kernel configured irq %d doesn't match board configured irq %d

デバイスプローブは、ボードがカーネル設定ファイルで指定されたものとは異なっている割り込みのための設定検出ました。

ie%d: reset

Intel i82586 がドライバによってリセットされなければなりませんでした。

ie%d: transceiver problem

ドライバが、イーサネットトランシーバに関する問題を検出しました。これは、通常、外部トランシーバを使用するとき、緩んでいるか壊れているトランシーバケーブルが原因です。カードのトランシーバでこの問題を経験するとき、カードが、外部トランシーバを使用するための誤ったジャンパ設定されているかもしれません。最悪の場合、オンボードトランシーバが壊れているかもしれません。

ie%d: TDR detected an open %d clocks away

ドライバが、イーサネットケーブルの回路がオープンしていることを検出しました。同軸ケーブルと終端抵抗をチェックしてください。

ie%d: TDR detected a short %d clocks away

ドライバが、イーサネットケーブルが短絡していることを検出しました。同軸ケーブルと終端抵抗をチェックしてください。

ie%d: TDR returned unknown status %x

ドライバが、イーサネットケーブルテストの間にカードからの未知のステータスを取得しました。

ie%d: multicast address setup command failed

カードが、マルチキャストモードに入れませんでした。

ie%d: configure command failed

カードが、設定中に正常に応答することを拒否しました。

ie%d: individual address setup command failed

イーサネット (MAC) アドレスのプログラミングが失敗しました。

関連項目

arp(4), netintro(4), ng_ether(4), ifconfig(8)

作者

ie デバイスドライバは、 William F. Jolitz と Lawrence Berkeley Laboratories によるコードに基に Garrett A. Wollman によって書かれました。 3C507 のサポートは、 Charles M. Hannum によって書かれました。このマニュアルページは、 Wilko C. Bulte によって書かれました。

警告

Racal Interlan NI5210 は、共有メモリが 8K バイトあるものと 16K バイトあるのもので売られています。 16K バイトのものを使用することを強くお勧めします。付加的な RAM チップを追加することによって 8K バイトのカードを 16K バイトにアップグレードすることができます。