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BGE(4)
BGE(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual BGE(4)

名称

bgeBroadcom BCM57xx/BCM590x ギガビット/ファーストイーサネットドライバ

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

device miibus
device bge

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:

if_bge_load="YES"

解説

bge ドライバは、Broadcom BCM570x, 571x, 572x, 575x, 576x, 578x, 5776x と 5778x ギガビットイーサネットコントローラチップと 590x と 5779x ファーストイーサネットコントローラチップに基づく様々な NIC のサポートを行います。

これらのすべての NIC は、マルチモードファイバ上で 1000Mbps だけをサポートする SysKonnect SK-9D41 を除いて、CAT5 銅ケーブルで 10Mbps、100Mbps、 1000Mbps の速度の能力があります。 BCM570x は、Alteon Tigon II の技術に積み重ねられています。それは、2 つの R4000 CPU コアを持っており、PCI v2.2 と PCI-X v1.0 規格です。それは、送受信のための IP, TCP, UDP チェックサムオフロード、 QoS アプリケーションのための複数の RX、TX DMA リング、規則ベースの受信フィルタリング、 256 ビットのマルチキャストハッシュフィルタと同様に VLAN タグストリップ/挿入をサポートします。追加の機能は、付加価値ファームウェア更新によって提供するかもしれません。 BCM570x は、TBI (ten bit interface (10 ビットインタフェース)) と GMII トランシーバをサポートします。それは、銅か 1000baseX ファイバアプリケーションのどちらかでそれを使用することができることを意味します。しかしながら、デバイスは、TBI モードで一つの速度のみをサポートすることに注意してください。

また、ほとんどの BCM5700 ベースカードカードは、全二重か半二重で 10Mbps、 100Mbps、1000Mbps モードの自動ネゴシエーションをサポートする Broadcom BCM5401 か BCM5411 10/100/1000 銅線ギガビットトランシーバを使用します。

The BCM5700, BCM5701, BCM5702, BCM5703, BCM5704, BCM5714, BCM5717, BCM5719, BCM5720, BCM5780 と BCM57765 は、インタフェース MTU 設定によって設定できるジャンボフレームもサポートします。ジャンボフレームを受信し送信するためのアダプタを設定する ifconfig(8) ユーティリティで 1500 バイトより大きい MTU を選択します。ジャンボフレームの使用によって、ファイル転送やデータストリーミングなどの特定のタスクのための性能を大いに向上させることができます。

bge ドライバは、次のメディアタイプをサポートします:

autoselect
メディアタイプとオプションの自動選択を有効にします。ユーザは、 rc.conf(5) にメディアオプションを加えることによって、手動で自動選択モードを無効にできます。
10baseT/UTP
10Mbps オペレーションを設定します。 ifconfig(8)mediaopt オプションも 全二重 または 半二重 モードのいずれかを選択するために使用できます。
100baseTX
100Mbps (ファーストイーサネット) オペレーションを設定します。 ifconfig(8)mediaopt オプションも 全二重 または 半二重 モードのいずれかを選択するために使用できます。
1000baseTX
ツイストペア上の 1000baseTX オペレーションを設定します。 全二重 モードのみサポートされます。
1000baseSX
1000Mbps (ギガビットイーサネット) オペレーションを設定します。 全二重 または 半二重 モードの両方がサポートされます。

bge ドライバは、次のメディアオプションをサポートします:

full-duplex
全二重オペレーションを強制的に設定します。
half-duplex
半二重オペレーションを強制的に設定します。

このデバイスの設定についてのより詳しい情報については、 ifconfig(8) を参照してください。

ハードウェア

bge ドライバは、次を含んでギガビットイーサネットコントローラチップの Broadcom BCM570x ファミリに基づく様々な NIC のサポートを行います:

  • 3Com 3c996-SX (1000baseSX)
  • 3Com 3c996-T (10/100/1000baseTX)
  • Dell PowerEdge 1750 integrated BCM5704C NIC (10/100/1000baseTX)
  • Dell PowerEdge 2550 integrated BCM5700 NIC (10/100/1000baseTX)
  • Dell PowerEdge 2650 integrated BCM5703 NIC (10/100/1000baseTX)
  • Dell PowerEdge R200 integrated BCM5750 NIC (10/100/1000baseTX)
  • Dell PowerEdge R300 integrated BCM5722 NIC (10/100/1000baseTX)
  • IBM x235 server integrated BCM5703x NIC (10/100/1000baseTX)
  • HP Compaq dc7600 integrated BCM5752 NIC (10/100/1000baseTX)
  • HP ProLiant NC7760 embedded Gigabit NIC (10/100/1000baseTX)
  • HP ProLiant NC7770 PCI-X Gigabit NIC (10/100/1000baseTX)
  • HP ProLiant NC7771 PCI-X Gigabit NIC (10/100/1000baseTX)
  • HP ProLiant NC7781 embedded PCI-X Gigabit NIC (10/100/1000baseTX)
  • Netgear GA302T (10/100/1000baseTX)
  • SysKonnect SK-9D21 (10/100/1000baseTX)
  • SysKonnect SK-9D41 (1000baseSX)

ローダ調整変数

カーネルをブートする前の loader(8) プロンプトで、または loader.conf(5) に格納して、次の調整変数を設定することができます。
hw.bge.allow_asf
IPMI と協調するために ASF 機能を可能にします。小数のシステムでシステム検索問題を引き起こす場合があります。デフォルトで有効にされています。
dev.bge.%d.msi
0 でない値は、イーサネットハードウェアの MSI サポートを有効にします。デフォルト値は、1 です。

SYSCTL 変数

次の変数は、 sysctl(8) 変数と loader(8) 調整変数の両方で利用可能です:
dev.bge.%d.forced_collapse
単一バッファへの複数の転送バッファを崩壊することは、 CPU サイクルの費用で転送性能を増加することができます。デフォルト値は、転送バッファ崩壊を無効にする 0 です。
dev.bge.%d.forced_udpcsum
たとえコントローラが、チェックサム値 0 で UDP がデータグラムを生成することができても、UDP 転送チェックサムオフローディングを有効にします。チェックサム値 0 がある UDP データグラムは、送信側が UDP チェックサムを計算しなかったことを意味して、受信ホストを混乱させるかもしれません。デフォルト値は、UDP 転送チェックサムオフローディングを無効にする 0 です。変更の効果が効く前に、インタフェースを落して、再び上げる必要があります。

診断

bge%d: couldn't map memory
致命的な初期化エラーが発生しました。
bge%d: couldn't map ports
致命的な初期化エラーが発生しました。
bge%d: couldn't map interrupt
致命的な初期化エラーが発生しました。
bge%d: no memory for softc struct!
ドライバは、初期化の間、デバイス毎のインスタンス情報のためのメモリの割り付けに失敗しました。
bge%d: failed to enable memory mapping!
ドライバは、PCI 共有メモリマッピングの初期化に失敗しました。カードがバスマスタスロットにないなら、これは起こるかもしれません。
bge%d: no memory for jumbo buffers!
ドライバは、初期化の間、ジャンボフレームのためのメモリの割り付けに失敗しました。
bge%d: watchdog timeout
デバイスは、ネットワークに応答することを停止しているか、またはネットワーク接続 (ケーブル) に問題があります。

歴史

bge デバイスドライバは、 FreeBSD 4.5 ではじめて登場しました。

作者

bge ドライバは、 Bill Paul <wpaul@windriver.com>によって書かれました。
January 19, 2012 FreeBSD