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AUE(4)
AUE(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual AUE(4)

名称

aueADMtek AN986 Pegasus USB イーサネットドライバ

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

device uhci
device ohci
device usb
device miibus
device aue

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:

if_aue_load="YES"

解説

aue ドライバは、ADMtek AN986 Pegasus チップセットに基づいた USB イーサネットアダプタのサポートを行ないます。

AN986 Pegasus チップセットを含む LinkSys USB10T アダプタは 100Base-TX で全二重で動作します。

Pegasus は、MII インタフェースで 10/100 イーサネット MAC を含み、イーサネットと HomePNA トランシーバの両方で働くように設計されます。 100Mbps 周辺機器でインタフェースするように設計されますが、既存の USB 規格では最高の転送速度は 12Mbps と明記されています。したがって、ユーザは、実際にこれらのデバイスで 100Mbps 速度を達成すると期待するべきではありません。

Pegasus は 64 ビットのマルチキャストハッシュテーブル、ステーションアドレスと無差別モードのための単一の完全なフィルタエントリをサポートします。パケットは、別々の USB バルク転送の終点を越えて受信され、送信されます。

aue ドライバは、次のメディアタイプをサポートします:

autoselect
メディアタイプとオプションの自動選択を有効にします。ユーザは、 /etc/rc.conf ファイルにメディアオプションを加えることによって、手動で自動選択モードを無効にできます。
10baseT/UTP
10Mbps オペレーションを設定します。 mediaopt オプションも 全二重 オペレーションを有効にするために使用できます。 全二重 を指定しないと 半二重 モードを意味します。
100baseTX
100Mbps (ファーストイーサネット) オペレーションを設定します。 mediaopt オプションも 全二重 オペレーションを有効にするために使用できます。 全二重 を指定しないと 半二重 モードを意味します。

aue ドライバは、次のメディアオプションをサポートします:

full-duplex
全二重オペレーションを強制的に設定します。このメディアオプションが指定されない場合、インタフェースは、半二重モードで動作します。

このデバイスの設定についてのより詳しい情報については、 ifconfig(8) を参照してください。

ハードウェア

aue ドライバによってサポートされたアダプタは、次を含みます:

  • Abocom UFE1000, DSB650TX_NA
  • Accton USB320-EC, SpeedStream
  • ADMtek AN986, AN8511
  • Billionton USB100, USB100LP, USB100EL, USBE100
  • Corega Ether FEther USB-T, FEther USB-TX, FEther USB-TXS
  • D-Link DSB-650, DSB-650TX, DSB-650TX-PNA
  • Elecom LD-USBL/TX
  • Elsa Microlink USB2Ethernet
  • HP hn210e
  • I-O Data USB ETTX
  • Kingston KNU101TX
  • AN986 Pegasus チップセットを含む LinkSys USB10T アダプタ, USB10TA, USB10TX, USB100TX, USB100H1
  • MELCO LUA-TX, LUA2-TX
  • Netgear FA101
  • Planex UE-200TX
  • Sandberg USB to Network Link (model number 133-06)
  • Siemens Speedstream
  • SmartBridges smartNIC
  • SMC 2202USB
  • SOHOware NUB100

診断

aue%d: watchdog timeout
パケットは、送信のためのキューに入れられ、送信コマンドが発行されます。しかしながら、タイムアウトの期限が切れる前にデバイスは、送信肯定応答に失敗しました。
aue%d: no memory for rx list
ドライバは、受信リングのための mbuf の割り付けに失敗しました。

歴史

aue デバイスドライバは、 FreeBSD 4.0 ではじめて登場しました。

作者

aue ドライバは、 Bill Paul <wpaul@ee.columbia.edu>によって書かれました。
October 7, 2006 FreeBSD