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ATKBD(4)
ATKBD(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual ATKBD(4)

名称

atkbdAT キーボードインタフェース

書式

options ATKBD_DFLT_KEYMAP
makeoptions ATKBD_DFLT_KEYMAP=_keymap_name_
options KBD_DISABLE_KEYMAP_LOAD
device atkbd

/boot/device.hints 中で:
hint.atkbd.0.at="atkbdc"
hint.atkbd.0.irq="1"

解説

atkbd ドライバは、 atkbdc ドライバとともに、AT 84 キーボードまたは AT キーボードコントローラに接続される AT 拡張キーボードへのアクセスを提供します。

このドライバは、コンソールドライバ syscons(4) のために必要です。

カーネル設定ファイルで 1 つの atkbd デバイスのみ定義できます。また、このデバイスは、 atkbdc キーボードコントローラが存在していることを必要とします。 irq 番号は、常に 1 でなければなりません。番号を変更することはできません。

ファンクションキー

AT キーボードは、多くのファンクションキーがあります。それらは、次のように番号付けられ、 kbdcontrol(1) コマンドで文字列に関連づけることができます。利用者は、任意のキー、特にデフォルトで使用されない 65 から 96 までの範囲の機能をそれらにマップするために、キーボードマップファイルを使用できます ( kbdmap(5) 参照)。

ファンクションキー番号
ファンクションキー
1, 2,...12
F1, F2,... F12
13, 14,...24
Shift+F1, Shift+F2,... Shift+F12
25, 26,...36
Ctl+F1, Ctl+F2,... Ctl+F12
37, 38,...48
Shift+Ctl+F1, Shift+Ctl+F2,... Shift+Ctl+F12
49
Home と Numpad 7 (NumLock なしで)
50
上矢印と Numpad 8 (NumLock なしで)
51
Page Up と Numpad 9 (NumLock なしで)
52
Numpad -
53
左矢印と Numpad 4 (NumLock なしで)
54
Numpad 5 (NumLock なしで)
55
右矢印と Numpad 6 (NumLock なしで)
56
Numpad +
57
End と Numpad 1 (NumLock なしで)
58
下矢印と Numpad 2 (NumLock なしで)
59
Page Down と Numpad 3 (NumLock なしで)
60
Ins と Numpad 0 (NumLock なしで)
61
Del
62
左 GUI キー
63
右 GUI キー
64
Menu
65, 66,...96
空き (デフォルトで使用されていません)

どのように文字列をファンクションキーに割り当てるかについては、 kbdcontrol(1) コマンドのマニュアルページを参照してください。

ドライバの設定

カーネル設定オプション

次のカーネル設定オプションは、 atkbd ドライバを制御します。
ATKBD_DFLT_KEYMAP
このオプションは、指定されたキーマップで atkbd ドライバの組み込みキーマップをデフォルトとして設定します。下記の 使用例 を参照してください。
KBD_DISABLE_KEYMAP_LOAD
キーマップは、 kbdcontrol(1) コマンドで変更することができます。このオプションは、この機能を無効にして、ユーザによるキーの割り当ての変更を防止します。

ドライバフラグ

atkbd ドライバは、次のドライバフラグを受け付けます。 /boot/device.hints または、ブートローダ ( loader(8) 参照) 内からのいずれかで設定することができます。
bit 0 (FAIL_IF_NO_KBD)
デフォルトでは、たとえキーボードが実際にシステムに接続されていなくても、 atkbd ドライバは、インストールされます。このオプションは、ドライバがこの状況でインストールできないようにします。
bit 1 (NO_RESET)
このオプションが与えられると、 atkbd ドライバは、それを初期化するときキーボードをリセットしません。ファンクションキーに特別な機能があり、キーボードがリセットされるとき、これらの機能が忘れられるラップトップコンピュータで役に立ちます。
bit 2 (ALT_SCANCODESET)
いくつかの ThinkPad モデルのキーボードような特定のキーボードは、古い XT キーボードのように振る舞い、このオプションを必要とします。
bit 3 (NO_PROBE_TEST)
このオプションが与えられるとき、 atkbd ドライバは、プローブルーチンの間にキーボードのポートをテストしません。いくつかのマシンは、このテストが実行されるとき、ブートの間にハングします。

使用例

atkbd ドライバは、キーボードコントローラ atkbdc を必要とします。したがって、カーネル設定ファイルは次の行を含むべきです。

device atkbdc
device atkbd

次の例は、どのようにデフォルトで組み込みのキーマップを jp.106.kbd に設定するかを示します。

device atkbdc
options ATKBD_DFLT_KEYMAP
makeoptions ATKBD_DFLT_KEYMAP=jp.106
device atkbd

また、どちらの場合も、 /boot/device.hints に次の行がある必要があります。

hint.atkbdc.0.at="isa"
hint.atkbdc.0.port="0x060"
hint.atkbd.0.at="atkbdc"
hint.atkbd.0.irq="1"

歴史

atkbd ドライバは、 FreeBSD 3.1 ではじめて登場しました。

作者

atkbd ドライバは、 Søren Schmidt <sos@FreeBSD.org>と Kazutaka Yokota <yokota@FreeBSD.org>によって書かれました。このマニュアルページは、 Kazutaka Yokota によって書かれました。
January 29, 2008 FreeBSD