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ACPI_PANASONIC(4)
ACPI_PANASONIC(4) FreeBSD Kernel Interfaces Manual ACPI_PANASONIC(4)

名称

acpi_panasonicPanasonic ラップトップのための ACPI ホットキードライバ

書式

このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル設定ファイルに置きます:

device acpi_panasonic

もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするためには、次の行を loader.conf(5) に置きます:

acpi_panasonic_load="YES"

解説

acpi_panasonic ドライバは LCD の明るさを変更する、ミキサボリュームを制御する、スリープまたはサスペンド状態に入る、など、ような様々な Panasonic ラップトップのホットキー機能を有効にします。次のモデルで、動作すると報告されています: Let's note (または日本外では Toughbook) CF-R1N、CF-R2A と CF-R3。それはまた、他のモデルでも動作するかもしれません。

ドライバは 3 つの機能から成ります。 1 つ目は、ホットキーイベントを検出して、 LCD 輝度とスピーカのミュート (無言) 状態を変更することを含んで、対応する行動を取ることです。 2 つ目の役割は devctl(4) を経由するイベントの発生を結局 devd(8) に通知することです。最後の 3 つ目は sysctl(8) を通して LCD の明るさとサウンドミュート (無言) 状態を調整する方法を提供することです。

ホットキー

サポートされたハードウェアで利用可能な 9 つのホットキーがあります:

Fn+F1
LCD 背面光をより暗くします。
Fn+F2
LCD 背面光をより明るくします。
Fn+F3
LCD と CRT の間でビデオ出力を切り換えます。 acpi_panasonic ドライバではサポートされていません。
Fn+F4
スピーカのミュート (無言) を切り換えます。
Fn+F5
ミキサボリュームを下げます。
Fn+F6
ミキサボリュームを上げます。
Fn+F7
サスペンドから RAM に状態に入ります。
Fn+F9
バッテリ状態を示します。
Fn+F10
サスペンドからディスクに状態に入ります。

Fn+F1, Fn+F2Fn+F4 のためのアクションはドライバ中で自動的に行われます。ミキサ制御とバッテリ状態の表示にような他のイベントに関しては、 devd(8) は以下で説明されるような役割を果たすべきです。

devd(8) Ss イベント

devd(8) に通知されるとき、ホットキーイベントは次の情報を提供します:

system
ACPI
subsystem
Panasonic
type
ACPI 名前空間におけるイベントの源。値はモデルに依存しますが、通常“ \_SB_.HKEY”です。
notify
イベントコード (下記参照)。

生成されるイベントコードは次のように割り当てられます:

0x81-0x86, 0x89
Fn+F<n> が押されました。 0x81 は Fn+F1 に対応し、0x82 は Fn+F2 に対応し、その他同様に続きます。
0x01-0x07, 0x09, 0x1a
Fn+F<n> が離されました。 0x01 は Fn+F1 に対応し、0x02 は Fn+F2 に対応し、その他同様に続きます。

SYSCTL 変数

次の MIB が利用可能です:
hw.acpi.panasonic.lcd_brightness_max
明るさの最大レベルです。値は読み込み専用で、ハードウェアモデルに従って自動的に設定します。
hw.acpi.panasonic.lcd_brightness_min
明るさの最小レベルです。値は読み込み専用で、ハードウェアモデルに従って自動的に設定します。
hw.acpi.panasonic.lcd_brightness
LCD (読み込み-書き込み) の現在の明るさのレベルです。値は、 hw.acpi.panasonic.lcd_brightness_min から hw.acpi.panasonic.lcd_brightness_max までの範囲です。
hw.acpi.panasonic.sound_mute
スピーカミュート (無言) 状態にするかどうかを制御する読み込み-書き込みブール値のフラグです。値 1 はミュート (無言) 状態を意味し、0 はそうではありません。

歴史

acpi_panasonic ドライバは FreeBSD 5.3 ではじめて登場しました。

作者

acpi_panasonic ドライバとこのマニュアルページは OGAWA Takaya <t-ogawa@triaez.kaisei.org>と TAKAHASHI Yoshihiro <nyan@FreeBSD.org>によって書かれました。
February 25, 2012 FreeBSD