名称

krb5_copy_host_realm, krb5_free_host_realm, krb5_get_default_realm, krb5_get_default_realms, krb5_get_host_realm, krb5_set_default_realm — デフォルトとホストレルム (アドレス体系) 読み込みおよび操作ルーチン

ライブラリ

Kerberos 5 ライブラリ (libkrb5, -lkrb5)

書式

#include < krb5.h>

krb5_error_code
krb5_copy_host_realm( krb5_context context, const krb5_realm *from, krb5_realm **to);

krb5_error_code
krb5_free_host_realm( krb5_context context, krb5_realm *realmlist);

krb5_error_code
krb5_get_default_realm( krb5_context context, krb5_realm *realm);

krb5_error_code
krb5_get_default_realms( krb5_context context, krb5_realm **realm);

krb5_error_code
krb5_get_host_realm( krb5_context context, const char *host, krb5_realm **realms);

krb5_error_code
krb5_set_default_realm( krb5_context context, const char *realm);

解説

krb5_copy_host_realm() は、 from から to までレルムのリストをコピーします。 to は、 krb5_free_host_realm を使用して呼び出し側によって解放されるべきです。

krb5_free_host_realm() は realmlist によって割り付けられたすべてのメモリを解放します。

krb5_get_default_realm() は、このホストのために最初のデフォルトレルム (アドレス体系) を返します。返されたレルムは free() で開放されるべきです。

krb5_get_default_realms() はこのコンテキストのためのデフォルトレルムの NULL で終了したリストを返します。 krb5_get_default_realms() によって返されたレルムは krb5_free_host_realm() で開放されるべきです。

krb5_get_host_realm() は、 krb5.conf か DNS で [domain_realm] の情報を検索することによって、 host のために NULL で終了したレルムのリストを返します。 [domain_realm] のマッピングの結果が文字列 dns_locate に入れられるなら、 DNS はレルムを検索するために使用されます。

ホスト a.b.c のためのドメインを解決するために DNS を使用するとき、 krb5_get_host_realm() は _kerberos.a.b.c と名前が付けられた TXT リソースレコードを検索し、見つからなければ、最初のコンポーネント (構成要素) を取り除き、再び (_kerberos.b.c) ルートに到達するまで試みます。

設定がないか DNS 情報が見つかったなら、 krb5_get_host_realm() は、レルムを形成するために host のドメイン部分を使用することができると仮定します。呼び出し側は、 krb5_free_host_realm() で realmlist を解放しなければなりません。

krb5_set_default_realm() は、 context にデフォルトレルムを設定します。 NULL が realm として使用されるなら、 krb5.conf 中の [libdefaults]default_realm スタンザ (連) が使用されます。設定ファイルにそのようなスタンザがなければ、 krb5_get_host_realm() 関数は、デフォルトレルムを形成するために使用されます。

関連項目

free(3), krb5.conf(5)