GELF_CHECKSUM(3) | FreeBSD Library Functions Manual | GELF_CHECKSUM(3) |
名称
elf32_checksum, elf64_checksum, gelf_checksum — ELF オブジェクトのチェックサムを返すライブラリ
ELF Access Library (libelf, -lelf)書式
#include < libelf.h> long
elf32_checksum( Elf *elf);
long
elf64_checksum( Elf *elf);
#include < gelf.h>
long
gelf_checksum( Elf *elf);
解説
これらの関数は、それらの引数 elf によって記述された ELF オブジェクトの簡単なチェックサムを返します。チェックサムは、 strip(1) のようなユーティリティによって ELF オブジェクトへの変更があっても値が変化しない方法で計算されます。関数 elf32_checksum() は、クラス ELFCLASS32 の ELF 記述子 elf のためのチェックサムを返します。
関数 elf64_checksum() は、クラス ELFCLASS64 の ELF 記述子 elf のためにチェックサムを返します。
関数 gelf_checksum() は、ELF オブジェクト elf のためのチェックサムを検索するクラスから独立している方法を提供します。
戻り値
これらの関数は、ELF オブジェクトのチェックサムを返し、エラーに遭遇した場合、0 を返します。エラー
これらの関数は、次のエラーで失敗するかもしれません:- [ ELF_E_ARGUMENT]
- 引数 elf が NULL でした。
- [ ELF_E_ARGUMENT]
- 引数 elf は、ELF ファイルのための記述子ではありませんでした。
- [ ELF_E_ARGUMENT]
- ELF 記述子 elf は、読み込み、または更新用にオープンされていませんでした。
- [ ELF_E_CLASS]
- 関数 elf32_checksum() と elf64_checksum() において、ELF 記述子 elf は、呼び出される関数のクラスに適合しませんでした。
- [ ELF_E_HEADER]
- 引数 elf によって指定された ELF オブジェクトには、不正な実行形式のヘッダがありました。
- [ ELF_E_RESOURCE]
- メモリ不足の状態が処理の間に検出されました。
- [ ELF_E_SECTION]
- 引数 elf によって指定された ELF オブジェクトは、不正なセクションヘッダがあるセクションを含んでいました。
- [ ELF_E_VERSION]
- ELF オブジェクトは、サポートされないバージョンのものでした。
August 29, 2006 | FreeBSD |