名称

ctermid — 端末のパス名を生成する

ライブラリ

Standard C Library (libc, -lc)

書式

#include < stdio.h>

char *
ctermid( char *buf);

char *
ctermid_r( char *buf);

解説

ctermid() 関数は、パス名として使用されるとき、呼び出すプロセスの現在の制御端末を参照する文字列を生成します。

buf が NULL ポインタであるなら、静的な領域へのポインタが返されます。そうでなければ、パス名は、 buf によって参考されるメモリにコピーされます。引数 buf は、(インクルードファイル < stdio.h> で定義されるように) 少なくとも L_ctermid バイトの長さであると仮定されます。

ctermid_r() 関数は、 buf が NULL ポインタであるなら、 NULL が返されることを除いて、 ctermid() と同じ機能を提供します。

制御する端末の名前の適切な検索を実行することができないなら、この実装は、‘ /dev/tty’を返します。

戻り値

成功して終了するなら、 NULL でないポインタが返されます。そうでなければ、 NULL ポインタが返され、グローバル変数 errno にエラーを示す値が設定されます。

エラー

現在の実装は、エラー状態を検出しません。

関連項目

ttyname(3)

規格

ctermid() 関数は、 IEEE Std 1003.1-1988 (“POSIX.1”) に適合しています

バグ

デフォルトで、 ctermid() 関数は、内部の静的なオブジェクトすべての情報を書き込みます。 ctermid() へのその後の呼び出しは、同じオブジェクトを修正します。