WHOIS(1) | FreeBSD General Commands Manual | WHOIS(1) |
名称
whois — インターネットのドメイン名とネットワーク番号のディレクトリサービス書式
whois | [ -aAbfgiIklmQrR][ -c country-code | -h host][ -p port] name ... |
解説
whois ユーティリティは、ネットワークインフォメーションセンタ (NIC) のデータベースのレコード検索を行ないます。オプションは、次の通りです:
- -a
-
American Registry for Internet Numbers (インターネット番号のためのアメリカの登録) (ARIN) データベースを使用します。ここには、 APNIC, AfriNIC, LACNIC および RIPE 以外がカバーする全世界の IP 番号があります。
ヒント: ARIN whois データベース内の連絡先ハンドルは、すべて、“
-ARIN
”で終ります。 - -A
- Asia/Pacific Network Information Center (アジア/太平洋ネットワークインフォメーションセンタ) (APNIC) データベースを使用します。ここには、東アジア、オーストラリア、ニュージーランド、太平洋諸島の IP 番号があります。
- -b
- Network Abuse Clearinghouse (ネットワーク不正利用情報センタ) のデータベースを使用します。このデータベースは、ネットワークの濫用を報告すべきアドレスを含み、ドメイン名でインデックスされています。
- -c country-code
-
-h オプションを“
country-code
.whois-servers.net
”という引数と共に使用するのと同等です。 - -f
- African Network Information Centre (アフリカネットワークインフォメーションセンタ) (AfriNIC) データベースを使用します。それは、アフリカと西インド諸島で使用されるネットワーク番号を含みます。
- -g
- 米国の軍以外の連邦政府データベースを使用します。 .GOV のサブドメインの連絡先があります。
- -h host
-
デフォルトのバリアントに代えて、指定したホストを用います。ホスト名もしくは IP 番号を指定可能です。
デフォルトでは、提供された (単一の) 引数のトップレベルドメイン (TLD) に“
.whois-servers.net
”を追加することにより、 whois が使用する whois サーバ名を構築します。この効果的な方法により、多くの TLD が適切な whois サーバを自動選択できます。IP アドレスが指定された場合、whois サーバはデフォルトの American Registry for Internet Numbers (インターネット番号のためのアメリカの登録) (ARIN) になります。 ARIN への問い合わせが APNIC, AfriNIC, LACNIC または RIPE のいずれかを参照する場合、 -Q オプションが指定されていなければ、そのサーバに対しても問い合わせを行います。
問い合わせがドメイン名でも IP アドレスでもない場合、見つからない場合には、 whois は whois.crsnic.net を使用します。
- -i
-
Network Solutions Registry for Internet Numbers (インターネット番号のためのネットワークソリューション登録) (
whois.networksolutions.com) データベースを使用します。ここにはほとんどの
.COM,
.NET,
.ORG と
.EDU ドメインのネットワーク番号とドメインの連絡先情報があります。
注意! 現在これらのドメインの登録は、多くの独立した競合する登録会社が行っています。本データベースには、Network Solutions, Inc. 以外の登録会社が登録したドメインの情報はまったく含まれません。また、 InterNIC データベース ( whois.internic.net) は既に Network Solutions, Inc. の取り扱いでないことに注意してください。詳細は http://www.internic.net/ を参照してください。
ヒント: 術語 handle で識別される連絡先情報は、 NIC ハンドルの前に“
handle
”を付けることで検索可能です。 - -I
- Internet Assigned Numbers Authority (インターネット番号割り当て局) (IANA) のデータベースを使用します。これは、トップレベルドメインに関するネットワーク情報を保持します。
- -k
- National Internet Development Agency of Korea (韓国国家インターネット開発機関) の (KRNIC) データベースを使用します。ここには、韓国のネットワーク番号とドメインの連絡先情報があります。
- -l
- Latin American and Caribbean IP address Regional Registry (ラテンアメリカとカリブ IP アドレス地域登録) (LACNIC) データベースを使用します。ここには、多くのラテンアメリカとカリブ海諸国のネットワーク番号があります。
- -m
- Route Arbiter Database (ルートアービタデータベース) (RADB) データベースを使用します。ここには、多くのオペレータのネットワークのポリシ仕様があります。
- -p port
- port ポートの whois サーバに接続します。本オプションが指定されないと whois は、デフォルトのポート 43 を使用します。
- -Q
- 高速検索します。 whois が、権威のある whois サーバ (が列挙されていた場合、これ) に名前を問いあわせようとしないことを意味します。本オプションは、他のオプションと組み合わせると効果がありません。
- -r
- R´eseaux IP Europ´eens (RIPE) データベースを使用します。ここには、ヨーロッパのネットワーク番号とドメインの連絡先情報があります。
- -R
-
Russia Network Information Center (ロシアネットワーク情報センタ) (RIPN) データベースを使用します。ここには、
.RU のネットワーク番号とドメインの連絡先情報があります。本オプションは価値が低下しています。代りに、
-c オプションに引数“
RU
”を付けて使用してください。
whois に指定されたオペランドは個別に取り扱われ、別々の whois サーバへの問い合わせに使用されるかもしれません。
終了ステータス
The whois utility exits 0 on success, and >0 if an error occurs.使用例
ほとんどのタイプのデータ、例えばドメイン名や IP アドレスは、オプション無しで whois の引数とすることが可能であり、 whois は正しい検索先 whois サーバを選択します。例外、すなわち whois が正しくデータを扱えないものについては、以下に詳細を示します。 ロシアの TLD ドメイン“ RU
”中の管理者の連絡先情報を得るには、次の例のように -c オプションを使用します。ここで、 CONTACT-ID は実際の連絡先識別子で置き換えます。
whois -c RU CONTACT-ID
(注: この例は TLD “ RU
”に固有ですが、他の TLD でも同様の書式で問い合わせ可能です。)
次の例は、非標準のポートを使って whois サーバへ問い合わせる方法を示します。“ query-data
”が、ポート“ rwhois
” (数値としては 4321 と表記されます) 上の“ whois.example.com
”へ送られる問い合わせです。
whois -h whois.example.com -p rwhois query-data
関連項目
Ken Harrenstien and Vic White, NICNAME/WHOIS, 1 March 1982, RFC 812.歴史
whois コマンドは、 4.3BSD で登場しました。October 2, 2009 | FreeBSD |