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UNZIP(1)
UNZIP(1) FreeBSD General Commands Manual UNZIP(1)

名称

unzipZIP アーカイブからファイルを抽出する

書式

unzip [ -aCcfjLlnopqtuv][ -d dir] zipfile

解説

次のオプションが利用可能です:
-a
テキストファイルを抽出するとき、DOS スタイルの行末から Unix スタイルの行末に変換します。
-C
大文字と小文字を区別しないファイル名のマッチを行います。
-c
標準出力/画面に抽出します。 zipfile からファイルを抽出するとき、それらは、標準出力 (stdout) に書き込まれます。これは、 -p と同様ですが、通常の出力を抑制しません。
-d dir
カレントディレクトリでなく指定されたディレクトリにファイルを抽出します。
-f
既存のものを更新します。同じ名前があるファイルが既にディスク上に存在していて、zipfile 内のものより古いなら、zipfile からファイルのみを抽出します。そうでなければ、ファイルは、黙ってスキップされます。
-j
zipfile に格納されたディレクトリを無視します。代わりに、直接、抽出ディレクトリにすべてのファイルを抽出します。
-L
抽出されるファイルとディレクトリの名前を小文字に変換します。
-l
抽出するのではなく、zipfile の内容をリストします。
-n
上書きしません。 zipfile からファイルを抽出するとき、同じ名前があるファイルがディスク上に既に存在しているなら、ファイルは、黙ってスキップされます。
-o
上書きします。 zipfile からファイルを抽出するとき、同じ名前があるファイルがディスク上に既に存在しているなら、既存ファイルを zipfile からのファイルに置き換えます。
-p
標準出力 (stdout) に抽出します。 zipfile からファイルを抽出するとき、それらは、stdout に書き込まれます。まるで -q が指定されているかのように、通常の出力は、抑制されます。
-q
静か: 抽出している間に、より少ない情報を印刷 (表示) します。
-t
テスト: 何も抽出しませんが、アーカイブのすべてのファイルのチェックサムを確認します。
-u
更新します。 zipfile からファイルを抽出するとき、同じ名前があるファイルがディスク上に既に存在しているなら、既存のファイルは、zipfile ファイル内のものが既存のファイルより新しい場合にだけ、zipfile からのファイルに置き換えます。そうでなければ、ファイルは、黙ってスキップされます。
-v
抽出するのではなく、zipfile の内容を冗長にリストします。これは、長いリストを使用する点が、 -l と異なっています。データの大部分は、現在、偽物であり、アーカイブの内容を反映していないことに注意してください。
-x pattern
パターン pattern にマッチするファイルを除きます。
-Z mode
zipinfo(1L) モードをエミュレートします。 zipinfo(1L) モードを有効にすることは、追加の引数が解析される方法を変更します。現在、1 行ごとに 1 つのファイル名をリストする zipinfo(1L) モード 1 だけがサポートされています。

-n, -o-u の 1 つだけを指定できることに注意してください。指定されたファイル名が“-”であるなら、データは、 stdin から読み込まれます。

環境変数

UNZIP_DEBUG 環境変数が定義されているなら、 -q コマンドラインのオプションは、効果がありません、そして、追加デバッグ情報が stderr (標準エラー) に印刷 (表示) されます。

互換性

unzip ユーティリティは、 ports(7) システムのコンテキストの部品交換用として役立つように他の実装と十分互換性があるように目指しています。その目的のために必要でない機能を複製する試みは、行われていません。

互換性の理由として、コマンドラインのオプションが zipfile の名前の前のみでなく、後にリストされても、それらは、認識されます。

通常、 -a オプションは、zipfile の主要なディレクトリ内のテキストファイルとしてマークされるファイルにのみ影響するはずです。 archive(3) ライブラリが zipfiles を連続して読み込んで、主要なディレクトリを使用しないので、その情報は、 unzip ユーティリティで利用可能でありません。代わりに、 unzip ユーティリティは、ASCII でない文字が、そのファイルのために圧縮復元されるデータの最初のブロックに存在しているなら、ファイルは、テキストファイルであると仮定します。 ASCII でない文字がその後のデータのブロックに現れるなら、警告が出力されます。

unzip ユーティリティは、 libarchive(3) によって扱われる ZIP アーカイブのみ処理できます。 libarchive のインストールされたバージョンに依存して、これは、自己抽出アーカイブを含むかどうか分かりません。

関連項目

libarchive(3)

歴史

unzip ユーティリティは、 FreeBSD 8.0 で登場しました。

作者

unzip ユーティリティとこのマニュアルページは、 Dag-Erling Smørgrav <des@FreeBSD.org>によって書かれました。それは、 Tim Kientzle <kientzle@FreeBSD.org>によって開発された archive(3) ライブラリを使用しています。
May 10, 2012 FreeBSD