TRUNCATE(1) | FreeBSD General Commands Manual | TRUNCATE(1) |
名称
truncate — ファイル長を切り詰めたり拡張したりする書式
truncate | [ -c] -s [ +| -] size[ K| k| M| m| G| g| T| t] file ... |
truncate | [ -c] -r rfile file ... |
解説
truncate ユーティリティは、コマンド行で与えられた通常ファイルそれぞれの長さを調整します。次のオプションが使用できます:
- -c
- ファイルが存在していなければ、ファイルを作成しません。 truncate ユーティリティは、ファイルが存在しないときでもエラーとはみなしません。何のエラーメッセージも出力しませんし、終了ステータス値にも影響がありません。
- -r rfile
- rfile ファイルと同じ長さに切り詰めるか、または拡張します。
- -s [ +| -] size[ K| k| M| m| G| g| T| t]
-
size 引数がプラス符号 (
+) で始まる場合には、ファイル長はこのバイト数だけ拡張されます。
size 引数がダッシュ (
-) で始まる場合には、ファイル長は最大このバイト数だけ切り詰められます。最小ファイル長は 0 バイトです。これら以外の場合、
size 引数は、ファイルの絶対長を指定します。すべてのファイルがこの絶対長になるよう、適切に拡張されたり切り詰められたりします。
size 引数には、後ろに K, M, G または T (の大文字もしくは小文字) のうちどれか 1 つをつけることができ、それぞれ、キロバイト、メガバイト、ギガバイトまたはテラバイトの倍数を示します。
-r および -s オプションのいずれかを必ず指定しなくてはなりません。
ファイルが小さくなる場合、はみ出した分のデータは失われます。ファイルが大きくなる場合、値 0 のデータを書いたかのように拡張されます。ファイルが存在しない場合、 -c オプションが設定されていなければファイルを作成します。
ファイルを切り詰めるという操作ではディスクスペースは解放されますが、ファイルを拡張するという操作ではスペースは割り当てられません。ファイルを拡張し、実際にスペースを割り当てるためには、 (例えば) シェルの‘ >>
’リダイレクションや dd(1) を使用して明示的にファイルにデータを書き込んでやる必要があります。
終了ステータス
The truncate utility exits 0 on success, and >0 if an error occurs. 引数に対する操作が失敗したときには、 truncate は診断メッセージを出し、残りの引数の処理を続けます。規格
truncate ユーティリティは、周知の規格に従ったものではありません。歴史
truncate ユーティリティは、 FreeBSD 4.2 ではじめて登場しました。作者
truncate ユーティリティは、 <sheldonh@starjuice.net>によって書かれました。December 19, 2006 | FreeBSD |