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TIME(1)
TIME(1) FreeBSD General Commands Manual TIME(1)

名称

timeコマンドの実行時間の計測

書式

time [ -al][ -h | -p][ -o file] utility [ argument ...]

解説

time ユーティリティは、指定された utility を実行し、処理に要した時間を計測します。 utility の実行を終えると、 time は実行開始から実際に経過した時間、 utility の実行に要した時間、システムのオーバヘッドに費された時間を、 (秒単位で) 標準エラー出力に出力します。

使用可能なオプションは次の通りです:

-a
-o が使用されている場合、上書きするのではなく、指定されたファイルに追加します。そうでなければ、このオプションは効果ありません。
-h
人に優しい書式で時刻を表示します。時刻は、分や時間等の適切な書式で表示されます。
-l
デフォルトの出力に加え、 rusage 構造体の内容を表示します。
-o file
出力を標準エラー出力ではなく file に対して行います。 file が存在し、 -a フラグが指定されなかった場合、ファイルは上書きされます。
-p
POSIX.2 に従った出力を、 time にさせます (各時間が各行に表示されます)。

シェルによっては、本ユーティリティと似たまたは同じ、組み込みの time コマンドを提供しているものがあります。 builtin(1) マニュアルページを参照してください。

timeSIGINFO ( stty(1) のための状態引数を参照) シグナルを受け取るなら、与えられたコマンドが実行されている現在の時刻が、標準出力に書き込まれます。

環境変数

PATH 環境変数は、名前に‘ /’が 1 個も含まれない場合、指定された utility を見つけるために使用されます。

終了ステータス

utility を成功裏に時間計測できた場合、コマンドの終了状態が返されます。 utility が異常終了した場合、警告メッセージが標準エラー出力に出力されます。 utility が見つかったものの実行できなかった場合、終了状態は 126 になります。 utility が見つからなかった場合、終了状態は 127 になります。 time が他のエラーとなった場合、終了状態は 1 以上 125 以下となります。

規格

time ユーティリティは、 ISO/IEC 9945-2:1993 (``POSIX'') に適合するはずです。

歴史

time ユーティリティは、 Version 3 AT&T UNIX で登場しました。
May 14, 2006 FreeBSD