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TAIL(1)
TAIL(1) FreeBSD General Commands Manual TAIL(1)

名称

tailファイルの最後の部分を表示する

書式

tail [ -F | -f | -r][ -q][ -b number | -c number | -n number][ file ...]

解説

tail ユーティリティは、 file またはデフォルトで、標準入力の内容を標準出力に表示します。

その表示は、入力の 1 バイト、行または 512 バイトのブロック位置で始まります。先導するプラス (‘ +’) 記号がある数値は、入力の最初からの相対であり、例えば、“ -c +2”は、入力の 2 番目のバイトで表示をを始めます。先導するマイナス (‘ -’) 記号または明示的な記号のない数値は、入力の終りからの相対であり、例えば、“ -n 2”は、入力の最後の 2 行を表示します。デフォルトの開始位置は、“ -n 10”または入力の最後の 10 行です。

オプションは、次の通りです:

-b number
位置は、 number 512 バイト単位のブロックです。
-c number
位置は、 number バイト単位です。
-f
-f オプションによって tail は、ファイルの終りに到達しているとき、停止するのではなくむしろ追加のデータが入力に追加されるのを待ちます。 -f オプションは、標準入力がパイプであるなら、無視されますが、 FIFO であるならそうではありません。
-F
-F オプションは、 -f オプションの意味も含みますが、 tail は、追跡されるファイルが名前が変更されたか、または循環しているかを確かめるチェックもします。 tail が、読み込まれているファイル名に新しい inode 番号があることを検出するとき、ファイルは、クローズされ、再オープンされます。

追跡されているファイルが (まだ) 存在していないか、またはそれが削除されるなら、 tail は、見続けて、もしそれが作成されるときは、最初からファイルを表示します。

-F オプションは、ファイルではなく標準入力から読み込まれるなら、 -f オプションと同じです。

-n number
位置は、 number 行単位です。
-q
複数のファイルが調査されているとき、ヘッダの印刷 (表示) を抑制します。
-r
-r オプションによって、入力は、行ごとに逆の順序で表示されます。さらに、このオプションは、 -b, -c-n オプションの意味を変更します。 -r オプションが指定されるとき、これらのオプションは、表示を始める入力の始めまたは終わりから、バイト、行またはブロックの代わりに、表示するバイト、行または 512 バイトのブロックの数を指定します。 -r オプションのためのデフォルトは、入力をすべて表示することです。

2 つ以上のファイルが指定されるなら、各ファイルは、文字列“ ==> XXX <==”から成るヘッダによって先行されます、ここで XXX は、 -q フラグが指定されなければ、ファイルの名前です。

終了ステータス

The tail utility exits 0 on success, and >0 if an error occurs.

使用例

ファイル foo の最後の 500 行を表示するためには、次の通りです:

$ tail -n 500 foo

/var/log/messages をオープンしたままとし、ファイルに追加されたあらゆるものを標準出力に表示します:

$ tail -f /var/log/messages

関連項目

cat(1), head(1), sed(1)

規格

tail ユーティリティは、 IEEE Std 1003.2-1992 (“POSIX.2”) 仕様のスーパセットのはずです。特に、 -F, -b-r オプションは、その標準の拡張です。

tail の歴史的なコマンド行の構文は、この実装によってサポートされています。この実装と tail の歴史的なバージョンの間のただ一つの違いは、いったんコマンド行の構文の変換が行われたならば、 -b, -c-n オプションが -r オプションを修正することです、すなわち、“ -r -c 4”は、入力の最後の行の最後の 4 文字を表示します、一方 (歴史的な構文“ -4cr”を使用する) 歴史的な tail は、 -c オプションを無視し、入力の最後の 4 行を表示します。

歴史

tail コマンドは、PWB UNIX で登場しました。
March 16, 2013 FreeBSD