SSCOP(1) |
FreeBSD General Commands Manual |
SSCOP(1) |
名称
sscop —
SSCOP 転送プロトコル
書式
sscop |
[ -Fbefhirwx3][ -V X][ -W N][ -a p= v][ -l N][ -t t= m][ -v X] |
解説
sscop ツールは、Q.2110 転送プロトコルを実装しています。通常このプログラムは、標準入力から読み込み、この入力を SSCOP プロトコルを用いて標準出力ファイル記述子へ送出します。これは、標準出力ファイル記述子は、読み書きモードで接続されているべきであるということを意味します。このプログラムは、以下の引数を取ります:
-
-F
-
SSCOP 接続においてフレームを使用します (
-f オプション参照)。
-
-V
X
-
冗長フラグを 16 進数の値
X に設定します。
-
-W
N
-
初期 SSCOP ウィンドウを
N に設定します。
-
-a
p
=
v
-
SSCOP パラメータ
p を値
v に設定します。以下のパラメータが設定可能です:
-
j
=
N
-
最大 SSCOP-UU データサイズを
N オクテットに設定します。
-
k
=
N
-
最大 SSCOP SDU データサイズを
N オクテットに設定します。
-
cc
=
N
-
パラメータ
MaxCC
(接続制御メッセージの最大再転送数) の値を
N に設定します。
-
pd
=
N
-
パラメータ
MaxPD
(POLL 送信前の未解決な応答のない SD PDU の最大許容数) の値を
N に設定します。
-
stat
=
N
-
パラメータ
MaxSTAT
(STAT PDU 内の最大要素数) の値を
N に設定します。
-
-b
-
ATM フォーラムによる SSCOP の堅牢性に関する拡張を有効にします。
-
-e
-
入力ファイルが終りに達したか、SSCOP が解放確認を示した場合に終了します。
-
-f
-
SSCOP 上でフレームプロトコルを使用して通信します。フレームに関しては
frame(l) (libbegemot) を参照してください。
-
-h
-
簡単なヘルプを表示して終了します。
-
-i
-
ユーザの入力ファイル記述子から読み込まないようにします。つまり受信のみを行います。
-
-l
N
-
メッセージを N 個ごとに喪失します。これはテストに使用されます。
-
-r
-
ユーザと SSCOP のファイル記述子を逆転させます。つまり、ユーザの入出力が標準出力にて行われ、 SSCOP の入出力が標準入力にて行われます。
-
-t
t
=
m
-
SSCOP タイマ
t を
m ミリ秒に設定します。以下のタイマを設定できます:
-
cc
=
m
-
接続制御タイマを
m に設定します。このタイマは、接続制御メッセージの再送を制御します。
-
poll
=
m
-
POLL タイマを
m に設定します。このタイマは POLL メッセージの送信を制御します。
-
ka
=
m
-
キープアライブタイマを
m に設定します。このタイマによって、接続保持フェーズの最大長を制御します。
-
nr
=
m
-
無反応タイマを
m に設定します。このタイマは、どのくらい 2 つの STAT PDU の間隔が開いたら接続を中断させるかの最大時間を制御します。
-
idle
=
m
-
アイドルタイマを
m に設定します。このタイマは、アイドルフェーズの長さを制御します。
-
-v
X
-
SSCOP ライブラリの冗長フラグを 16 進数の値に設定します。
-
-w
-
SSCOP プロトコルを開始しません。接続先からの接続確立指示を待ちます。
-
-x
-
再送フラグの後の POLL を有効にします。
-
-3
-
ユーザの出力をファイル記述子 3 に送出します。
使用例
以下のコマンドラインによって、ファイル
Makefile がパイプ上に送出されます (これは、パイプが双方向であるという点に依存します):
cat Makefile | sscop -reF | sscop -weF
規格
実装プロトコルは、ITU-T 勧告の Q.2110 に適合しています。
作者
Hartmut Brandt <harti@FreeBSD.org>