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名称
rcp — リモートファイルのコピー書式
rcp | [ -46p] file1 file2 |
rcp | [ -46pr] file ... directory |
解説
rcp ユーティリティは、マシン間でファイルをコピーします。各 file または directory 引数は、形式“ruser@rhost:path”のリモートファイル名、または (‘:
’文字、または任意の‘
:
’の前に‘
/
’を含んでいない) ローカルファイル名のいずれかです。
次のオプションを利用可能です:
- -4
- IPv4 アドレスのみを使用します。
- -6
- IPv6 アドレスのみを使用します。
- -p
- rcp は umask(2) を無視して、転送元のファイルの修正時間とモードを (コピーして) 維持したままコピーします。デフォルトでは、 file2 と同じファイル名が既に存在するなら、そのモードと所有者は維持されます。そうでなければ、転送元ファイルのモードは転送先ホスト上で使用されている umask(2) によって変更されます。
- -r
- 転送元としてディレクトリが指定された場合、 rcp はディレクトリ下の各ファイルも再帰的にコピーします。この場合、転送先にはディレクトリを指定しなければなりません。
path がフルパス名でないなら、 rhost 上の指定されたユーザ ruser のログインディレクトリ、または他のリモートユーザ名が指定されていないなら、利用者の現在のユーザ名のログインディレクトリの相対パスと解釈されます。メタキャラクタはリモートマシン上でワイルドカードなどに解釈されるので、リモートホスト上の path は (‘ \
’, ‘ "
’または‘ ´
’を使って) クォート (引用) する必要があります。
rcp ユーティリティでは rsh(1) を使用するため同様のユーザの認証が必要とされ、パスワードを要求するプロンプトを出しません。
rcp ユーティリティでは転送元、転送先ともにリモートマシンを指定し、第三者によるリモートマシン間でのファイルのコピーを行うこともできます。
歴史
rcp コマンドは、 4.2BSD で登場しました。このバージョンの rcp は、 4.3BSD-Reno において Kerberos を組み込んで再実装されました。バグ
ディレクトリが指定されるべき場所にファイルが指定されている場合を検出できるとは限りません。リモートホストの .login, .profile または .cshrc のいずれかに含まれるコマンドの出力によって混乱することがあります。
転送先のマシンにバージョン 4.2BSD の rcp が動作している場合、“rhost.ruser”のように転送先のユーザ名とホスト名を指定しなければなりません。
October 16, 2002 | FreeBSD |