CAL(1) |
FreeBSD General Commands Manual |
CAL(1) |
名称
cal,
ncal —
カレンダとイースターの日付を表示する
書式
cal |
[ -3hjy][ -A number][ -B number][ [ month] year] |
cal |
[ -3hj][ -A number][ -B number] -m month [ year] |
ncal |
[ -3hjJpwy][ -A number][ -B number][ -s country_code][ [ month] year] |
ncal |
[ -3hJeo][ -A number][ -B number][ year] |
ncal |
[ -CN][ -H yyyy-mm-dd][ -d yyyy-mm] |
解説
cal ユーティリティは、伝統的な形式で簡単なカレンダを表示し、
ncal は、別のレイアウトで、より多くのオプションとイースターの日付を提供します。新しい形式は、少し読みにくいのですが、1 年を 25x80 の端末に適合させます。引数が指定されないなら、現在の月が表示されます。
オプションは、次の通りです:
-
-h
-
今日のハイライトをオフにします。
-
-J
-
ユリウス暦のカレンダを表示し、
-e オプションと組み合わされるなら、ユリウス暦のカレンダに従ってイースターの日付を表示します。
-
-e
-
(西方教会のための) イースターの日付をを表示します。
-
-j
-
ユリウス通日 (Julian day) を表示します (1 月 1 日から番号付けられた 1 を基本とする日)。
-
-m
month
-
指定された
month を表示します。
month が 10 進数として指定されるなら、それぞれ、その数の次の月か、または前の月を示す、文字‘
f
’または‘
p
’を続けることができます。
-
-o
-
東方正教会 (ギリシアとロシアの東方正教会) のイースターの日付を表示します。
-
-p
-
カントリーコードと
ncal によって推測されるユリウス暦からグレゴリオ暦に切り換えられた日付を印刷します。ローカル環境から決定されるカントリーコード号は、アスタリスクでマークされます。
-
-s
country_code
-
country_code に関連している日付としてユリウス暦からグレゴリオ暦に切り替えられたと仮定します。指定されないなら、
ncal は、ローカル環境から切り替えられた日付を推測しようとするか、または 1752 年 9 月 2 日まで後退します。これは、英国と植民地がグレゴリオ暦に切り替わった時です。
-
-w
-
各週のカラムの下に (年を通した) 週の数を印刷します。
-
-y
-
指定された年のカレンダを表示します。
-
-3
-
今日を囲む、前月、今月と来月を表示します。
-
-A
number
-
今月の後に月の
number を表示します。
-
-B
number
-
今月の前に月の
number を表示します。
-
-C
-
cal モードに切り換えます。
-
-N
-
ncal モードに切り換えます。
-
-d
yyyy-mm
-
(日付の選択のデバッグのために) 現在の日付として
yyyy-mm を使用します。
-
-H
yyyy-mm-dd
-
(ハイライトのデバッグのために) 現在の日付として
yyyy-mm-dd を使用します。
単一のパラメータは、表示するために年 (1–9999) を指定します。年は、完全な形で指定しなければならないことに注意してください: “ cal 89
”は、1989 年のカレンダを表示 しません 。 2 つのパラメータは、月と年を指示します。月は、1 と 12 の間の数値、または現在のロケールによって指定される完全な形の名前、または簡略化された名前のいずれかです。月と年は、現在のシステムクロックとタイムゾーンのものをデフォルトします (それで、“ cal -m 8
”は、今年の 8 月のカレンダを表示します)。
すべてのオプションをともに使用できるわけではありません。例えば、“ -3 -A 2 -B 3 -y -m 7
”は、次を意味します: 7 月の周りの 3 ヵ月、その前の 3 ヵ月、その後の 2 ヵ月、と年の全ての月を表示する。 ncal は、これらの組み合わせに関して警告します。
1 年は、1 月 1 日に始まります。
日付のハイライトは、stdout が tty でないなら、無効にされます。
歴史
cal コマンドは、 Version 5 AT&T UNIX で登場しました。
ncal コマンドは、
FreeBSD 2.2.6 で登場しました。
作者
ncal コマンドとマニュアルは、
Wolfgang Helbig <helbig@FreeBSD.org>によって書かれました。
バグ
カントリコードをユリウス暦からグレゴリオ暦に切り替えた日付の割り当ては、多くの国で歴史的にナイーブです。
すべてのオプションは、互換性があるというわけではなく、異なった順序でそれらを使用することは、異なった結果となります。